「定年後の年収は半分未満」が4割という現実 「労働時間は変わらない」人が半分以上だが…
「役職定年」や「定年後の継続雇用」などキャリアの節目となる出来事を、多くの人は50代から60歳前後で迎えます。そのとき、彼・彼女らの働き方や収入にはどのような変化があるのでしょうか。また、定年制度に関する意識や実態などにはどのような傾向が見られるのでしょうか。
役職定年後のモチベーション、定年後に働くことの希望やその働き方、定年後の継続雇用などについて、3回に分けてご紹介します(本記事は第3回)。今回の記事では、継続雇用者に期待されている役割と仕事へのモチベーションについての調査結果をご紹介します。
なお、本稿掲載のデータは、明治安田生活福祉研究所とダイヤ高齢社会研究財団が共同で行った調査の結果「50代・60代の働き方に関する意識と実態」によるものです。
第1回:50代会社員が直面する「役職定年」のリアル
第2回:生計維持だけでない「定年後も働きたい」理由
継続雇用を選んだ理由
現在、定年後の働き方として最も希望が多いのが継続雇用です。ただ、定年後の継続雇用、それも大半を占める再雇用の場合には一般的に雇用条件が引き下げられることが多いため、これら社員のモチベーションをいかにして確保するのかが、企業にとっても社員にとっても重要なテーマとなっています。
前回記事(「生計維持だけでない「定年後も働きたい」理由」)では50~64歳の定年前の正社員については、継続雇用の希望が多いことをご紹介しました。そこで今回記事では、実際に継続雇用を選択して働いている60代前半男性の実態について詳しく見ていきます。
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