日本で奮闘!カナダ人母のサバイバル哲学 カナダ、イギリス、香港、そして日本へ

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支えになった義母と保育園

だが、職場復帰と息子さんの保育園入園までには3カ月の空白があった。そこで、茨城に住むご主人のお義母さんが、4月まで、子どもの面倒を見てくれると申し出てくれた。

 お義母さんは、このために仕事まで辞めて来てくれたそうだ。しかし、言葉が通じないことで生じる誤解は、お互い、多大なストレスにもなった。それでも、エイミーさんはお義母さんに感謝してもしきれないという。

「義母は私たちのために、茨城と東京を何度、往復したかわかりません。息子が病気で入院してしまったときは、1週間つきっきりで看病をしてくれました。言葉の壁や子育てに対する考え方の相違などによって、お互いをストレスに感じることもありましたが、今では義母の助けなしに子育てをすることは考えられません」

子どもを保育園に預けるようになってからは、仕事と育児の両立が軌道に乗り出した。

「日本の保育園の先生には、とても感謝しています。ある日、息子が熱を出してしまい家にいたとき、よりによって、住んでいるマンションが火事になって、近所の喫茶店に避難する羽目になったんです。そうしたら、先生が『大丈夫? こっちに避難してらっしゃい』と電話をくださって。

そのとき、生後6カ月の赤ん坊を抱えた同じマンションのママも一緒だったのですが、ウチの保育園に通ってなくても緊急時だから構うことないって。そんな親切には、救われましたね」

会社でも、同じ部署の同僚は子育てとの両立に理解があり、エイミーさんが残業せず、5時キッカリに退社しても、嫌な顔ひとつされたことはないと言う。

「みんな親切だし、私はいつも仕事をスマートにすることを心掛けています。私はほかの人のように長時間労働ができません。いかに効率的に仕事をし、成果を上げるかということを重要視しています」

取材に同席してくれたエイミーさんの同僚も、「エイミーは本当にスピーディ。あるとき、上司はエイミーが別の電話をしながら自分にメールを送ってきたと驚いていた」と語るほどだ。

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