三菱「アウトランダーPHEV」大改良で得た果実 力強さもEV航続距離も使い勝手も増した

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2019年モデルが登場した三菱自動車「アウトランダーPHEV」(写真:三菱自動車)

自動車を取り巻く環境は刻一刻と変化を見せているが、ここのところ顕著なのが「電動化」への波だろう。昨年にボルボが2019年以降に販売する車種のすべてを電動化すると宣言して以降、イギリスやフランスが2040年までにガソリン車、ディーゼル車の販売を禁止する方針を打ち出した。

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日本でも世界に販売する日本車すべてを電動車にするという政府目標も打ち出されており、純然たる内燃機関のみを搭載した車両への包囲網は確実に狭まっている。

しかし、ここでいうところの「電動車」とはなにも電気自動車だけに限ったものではなく、ハイブリッド車のように電気でもガソリンでも動く車両も「電動車」にカテゴライズされる。にもかかわらず、EV(電気自動車)にしろハイブリッド車にしろ、“エコ=つまらないクルマ”というイメージが強すぎるのか、自動車趣味人からは、電動化が進むことに対して落胆の声も聞かれる。

EV技術の粋を結集させたプラグインハイブリッド車

前置きが少々長くなってしまったが、そんな電動化が進む自動車業界を憂うユーザーにぜひ一度乗っていただきたいのが、大幅改良を受けて8月23日に発売された三菱自動車(以下、三菱)の「アウトランダーPHEV」(2019年モデル)である。充電したモーターだけで走るEVとしても、エンジンとモーターを併用するハイブリッド車としても使えるプラグインハイブリッド車である。

三菱のSUVであるアウトランダーをベースに、プラグインハイブリッドシステムを搭載したアウトランダーPHEVは2013年に登場。車名に“EV”が入ることからもわかるように、モーターで走行することに主軸を置いた車両であり、三菱が過去にパジェロで培ったSUV技術や、ランサーエボリューションで培った4WD技術、そして世界初の量産電気自動車である「i-MiEV(アイ・ミーブ)」で培ったEV技術の粋を結集させたモデルとなっている。

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