英語は7割でイケル! 難解な文法より実践力上達への近道

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オリックスで、海外事業への投資を行う部門に配属されて1年半。田口紗和子さんは現在、主に中東の取引先と日々電話やメールでの連絡をしている。

繁忙期ともなるとメールの数は1日40~50件と膨大。回りくどい表現は避け、「何を伝え、何を聞きたいのか、単刀直入に目的を書く」といったことは、上司のメールを参考に覚えた。M&Aの契約実務に関するやり取りも多く、専門用語や表現は取引先のメールを参考にする。メールを送った現地社員から文章を修正されることもあるが、現場での実践が何よりの練習だ。

グーグルの検索機能を活用

メールを書くうえで重宝しているのが、グーグルの検索機能。動詞の使い方や表現に疑問があれば、そのまま検索を実行し、実際に使われているかどうか確認している。

一方、電話会議では自分の言いたいことをメモしておき、発言するようにしている。専門的な内容で難しい会議の場合、録音して通勤時に聞き返し、不明だった箇所は次の会議までに把握するようにしておく。

学生時代から英語を勉強するのが好きだった田口さん。新卒採用で就職した百貨店でも、地下食料品売り場の英語担当者として外国人客の接客をした。オリックスに転職し、国内営業をしていた6年間は、会社が受験を義務化していることもあってTOEICの勉強に専念。現在の部署に配属されてからは、英会話学校にも通うようになった。

今年3月にはTOEICで830点を獲得した田口さんだが、英語に対する情熱は冷めない。現在、朝7時半には出社し、パソコンで英フィナンシャル・タイムズ紙を読むのが日課だ。ほかの英字紙より難しいが、語彙力がつく。「1面だけは、毎日読んでいるうちに何となく内容がわかるようになってきた。全部をさらっと読めるようになりたい」と、新たな目標を設けている。

(週刊東洋経済2013年11月16日号)

週刊東洋経済編集部
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