「ヤギフィーバー」到来か?除草で人気沸騰

自治体や大企業まで、みんなヤギに夢中

職員と報道陣の期待をよそに、昼寝を決め込んだヤギたち(記者撮影)

8月1日、焼けるような暑さに見舞われた東京・霞が関。この日、国土交通省庁舎の屋上では一風変わった実験が行われていた。

「メェー」

屋上まで上ると現れたのは、日陰で涼む2頭のヤギ。「これからヤギに『除草』をしてもらいます」と、国交省の職員が説明を始めた。見渡せば、屋上庭園には雑草が生い茂っている。機械や除草剤を使う代わりに、ヤギに食べさせることで除草をしようという試みだ。

向かったのは雑草ではなく、植え込み…

だが、開始時間になってもヤギは素知らぬ顔で寝そべったまま。居並ぶ報道陣を前に、あくびをする余裕すら見せる。2頭のヤギを飼育する男性は「ヤギは暑さがあまり得意じゃない。日陰にとどまっていたいのでは」と解説する。この日の最高気温は約35度にも達した。

見かねた職員がヤギたちの大好物である葛(くず)の葉を差し出すと、すっくと立ち上がって草をはみ始めた。……が、彼らが食べているのは雑草ではなく植え込みの葉。

「まさか植え込みを食べるとは」と、国交省職員は脱力した様子だ。悪戦苦闘の末、ヤギたちは植え込みの味に飽きたのか、最終的に雑草を食べるようになった。「除草させたい職員vs.除草する気のないヤギ」の闘いの模様は、スライドショーにてご覧いただきたい。

 

ガソリンや電力は不要、騒音も出ない、さらに刈り取った草の処分も必要ないことから、環境に優しいといわれるヤギ除草。企業ではCSR(企業の社会的責任)活動の一環として採用する動きも広がりを見せる。アマゾンジャパンや都市再生機構といった大手企業も、自社の敷地に繁茂する雑草の処理にヤギを活用した実績がある。前述の国交省にヤギを貸し出した企業の担当者は「貸出件数は年々増えている」と語る。

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