就活、激変! 成績を問う企業が続出する理由 12月から始まる就活では、成績が重要になる

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大学成績センターでは、まず、就活生に自分の成績データを入力してもらいます。ほんの15分程度の作業でしょう。

大学成績センターでは、各大学でまちまちの評価方法を統一基準でGPA(成績を数値化したもの。欧米などでは普通に使われている)に変換します。また、複数の大学生が登録した授業に関しては、成績のバラツキを確かめることで成績評価の信頼度を表示します。

大学生は企業の求めに応じて、この成績を企業に送ります。大学生からみれば、一度登録してしまえば何社にでも送れるので手間が省けますし、企業からみれば大学生に成績送付を依頼するだけで、統一基準で評価された成績表を、データで得ることができるのです。

大学成績センターがハブになり、成績データを使いやすくする。

大学成績センターがハブになることで、企業の手間を極力省き、成績を活用しやすくする。先ほどご紹介したように、多くの大企業がこの仕組みを利用することが決まり始めています。就活の大変動が起こっているのです。

では、企業は大学生の成績から、何を判断したいと思っているのでしょうか。それは単に「お勉強ができること」では決してありません。実は成績からは、仕事をするうえで重要なある能力を判断できます。次回は、企業が何を見るようになるのか、解説いたします。 

辻 太一朗 大学成績センター代表

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つじ たいちろう / Taichiro Tsuji

1959年生まれ。京都大学工学部卒業。リクルートで全国採用責任者として活躍後、1999年アイジャスト創業。2006年リンクアンドモチベーションと資本統合、同社取締役に就任。2011年、NPO法人「大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(略称DSS)」設立。2014年、大学成績センター設立。著書に『なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?』(東洋経済新報社)などがある。

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