中国で「金融難民」の怒りが爆発しているワケ

抗議に行くと指紋と血液サンプルを採取

 8月12日、中国の首都北京で、個人間で資金を融通する「ピア・ツー・ピア(P2P)融資」サイトに投資して損失を被った人たちが抗議行動を計画。だが、予定地にたどり着いた参加者は、破綻したP2P金融企業数百社の救済を政府に要求するまもなく、強制的にバスに乗せられ、北京郊外にある抗議参加者用の収容所に運ばれた。写真は抗議活動を見張る警察官(2018年 ロイター/Thomas Peter)

[北京 12日 ロイター] - 8月6日未明、自宅で寝ていたピーター・ワンさんは、訪れた警察官に拘束された。この日予定されていた抗議行動を計画したとの容疑である。

北京市内の各地で、他にも同じように抗議行動に参加しようとして警察に逮捕された人がいる。いずれも、個人間で資金を融通する「ピア・ツー・ピア(P2P)融資」サイトに投資して損失を被った人たちだ。なかには、はるばる山東省や山西省から北京まで来た人もいた。

彼らが釈放されるころには、北京の金融中心部にある中国銀行保険監督管理委員会(CBIRC)本部の周辺では、ソーシャルメディア上のチャットグループのなかで計画されたデモが、厳しい警備によって不発に終わっていた。

抗議参加者用の収容所へ

P2P投資家2人によれば、抗議行動が予定されたエリアにたどり着いた参加者は、破綻したP2P金融企業数百社の救済を政府に要求するまもなく、強制的にバスに乗せられ、北京郊外の久敬荘にある抗議参加者用の収容所に運ばれたという。

「身分証明書をチェックし、抗議用プラカードなどを見れば、自分の権利を主張するためにその場所に来たことが警察に分かってしまう。そして、すぐさまバスに押し込められた」とワンさんは言う。

自動車修理工場で働いているワンさんは、釈放された後、北京市内の別の場所で行われた小規模な抗議行動に参加した。「どんな問題にせよ、解決のためのルートがない。政府が気にしているのは、とにかく混乱を予防することだけだ」。

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