「嫁姑問題」解決するにはギリシャ男から学べ 妻と母親との絶妙なバランスをとるには
うまくバランスを取るには、いくつかポイントがあります。まず、リミットを伝えることです。ギリシャでは、両親が働いている間、祖父母が孫の面倒をみることも少なくないので、子どもの教育でもめることもよくあります。そんなときに「おれも結婚して、家庭を持っているんだから、そこまで踏み込まないでくれ」とお母さんに伝えることが大切です。
また奥さんには「お袋も孫がかわいくて仕方ないんだよ」という感じで妥協してもらいます。自分たちの子どもですから、自分たちの教育方針で育てたいと思うのは普通だと思いますが、祖父母の助けがなければ働きながら子育てをすることは難しくなってしまいます。なので、うまくバランスをとって、お母さんと奥さんの両方に「ここまでは我慢してほしい」というリミットを伝えなければなりません。
奥さんには必ず「ありがとう」と伝える
次に、上手に「ウソ」を使うことです。旦那さんは1人しかいませんから、お母さんと奥さんの両方の言うことを全部聞くことはできません。たとえば、奥さんと約束があるのに、お母さんに「日曜日に一緒に食事しよう」と言われたら「ごめん、その日は仕事があるんだ」とちょっとウソをつけば、「仕事じゃ仕方ないわね」とお母さんも傷つかなくてすみます。
また「奥さんの料理はどう?」と聞かれれば「まあ普通かな? 悪くはないよ」と答えたほうがいいと思います。もし本当は奥さんが料理上手ですごくおいしかったとしても、褒めるのはあまりいい方法ではありません。なぜなら、お母さんが嫉妬してしまうからです。やっぱりお母さんも、息子にとっての1番でいたいと思っているはずですから、ここでもちょっとウソを使って、新しい問題を作らないほうがいいと思います。
そして最後は、奥さんに「ありがとう」と伝えることです。ギリシャはけっこう保守的な国ですので、どうしても年配の人のほうが強くなってしまいます。家族の中だったら、奥さんよりお母さんの方が強くなりがちです。バランスを取ろうとしても、どうしても奥さんが我慢しなければならない状況が多くなってしまいます。
そんなときに、「我慢するのは当たり前だ!」と思うのではなく、旦那さんが奥さんに「いつも我慢してくれてありがとう」と伝えれば、奥さんも自分1人ではないんだ、と思うことができて、心強いと思います。小さなことですが、これはとても重要だと思います。
家族の中の旦那さんのポジションは、会社でいうと中間管理職のようなポジションだと思います。奥さんとお母さんの両方にやりたいことがあり、どちらも譲らない。そこをうまく、問題が起きないようにコントロールするのが、家庭の中での旦那さんの仕事だと思います。ときにはウソをついたり、頭を下げたり、大変なこともあると思いますが、愛する奥さんと自分を産んでくれたお母さんの両方を大切にするには、努力しないといけません。それが家族全体の幸せにつながります。大変だと思いますが、頑張ってください!!
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら