「嫁姑問題」解決するにはギリシャ男から学べ 妻と母親との絶妙なバランスをとるには

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妻と母親とのバランスをうまくとることが大切です(写真:guenterguni/iStock)

「ハネムーンですが、ツインルームでお願いします」

以前、ギリシャで日本人向けの旅行会社で働いていたときに、お客さんからこんなオーダーがありました。ギリシャでは、年配の夫婦でも同じベッドで寝ることが多いので、これを聞いたときは「新婚さんなのに……」と少し違和感がありました。プライベートな時間や空間が日本人には大切なんだな、とも思いました。

日本が大好きな私ですが、それでも日本人と結婚すると決めたときは少し不安もありました。ちょうどその時期は『マッサン』が話題になっていたので、「エリーみたいにお義母さんにいじめられたらどうしよう……」と思うこともありました。でも、実際には夫の家族はとても優しく接してくれます。もちろんギリシャの家族関係と全部一緒というわけにはいきませんが、いつも気を遣ってくれて、私を喜ばせようとしてくれているのが伝わってきます。とてもありがたいです。

「嫉妬」という字は万国共通の鉄板ギャグ

そこで今回は、日本とギリシャにおける家族、夫婦関係について取り上げたいと思います。『3年B組金八先生』のシリーズや『最高の離婚』など、さまざまなドラマがこのテーマを取り扱っているので、日本でも関心が高いと思いますが、ギリシャは家族の絆が強いので一段と関心の高いテーマです。

私たちの仲人さんは、「ハッピーワイフ、ハッピーライフ」といつも言っていますが、今回は、ギリシャ人の目から見た、家族・夫婦仲がうまくいくポイントをいくつか紹介していきたいと思います。

まず、1番のポイントになってくるのが、奥さんとお母さんとの関係です。日本でも、嫁姑問題という言葉があるくらいですので大事だと思いますが、ギリシャでもとても大切です。男同士では「アンドロパレア(男同士の関係)」という言葉があって、旦那さんが義理のお父さんと飲みに行ったり、一緒に趣味を楽しんだりするので大丈夫ですが、女同士はなかなか大変です。

「嫉妬」という言葉に使われる2つの漢字のどちらにも「女」が入っていますが、よく特徴をとらえていると感じます。ギリシャの人たちに日本語を教えていて、一つひとつの漢字には意味があることを説明するときに、この「嫉妬」はとてもよい例になります。鉄板のジョークです(笑)。

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