電車の遅延と安全対策、両立の秘策 電車の遅延は5年間で1.9倍に!

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プロレスのリングみたい??

10月27日にはロープではなく3本のバーが上下に動くタイプのホームドアが、相鉄いずみ野線弥生台駅に設置された。こちらは高見沢サイバネティックスが開発した。

関西では、JR西日本の子会社が5本のロープが上下するタイプのホームドアを開発し、10月24日、報道陣に公開した。12月から桜島線桜島駅で実証実験を開始する予定だ。

上下するタイプのホームドアは東急、相鉄、JR西と3種類出そろった。

5本のロープはまるでプロレスリングのよう??

JR西は最後発となるが、「1997年開業のJR東西線の頃からホームドア導入を考えていた」と担当者は語る。踏切のようなものをホームに設置するとか、シャッターやテープの形状とか、いろいろなアイデアを検討した末、現在の形になったという。3タイプの発想は同じでも、仕様は少しずつ異なる。JR西の担当者は、「板状のタイプはある程度の高さが必要。駅員や乗務員の視認性を確保できる点では、当社製がいちばん」と胸を張る。

試作段階のためコスト面については未定とのことだが、それを除けば、個人的にはJR西のホームドアがよくできていると感じた。だが、傍らにいた記者が担当者にこんな質問をした。「5本のロープのたわみ具合がプロレスみたい。ロープを使ってプロレスごっこをする客が出てくるのでは?」。

さすがにこれは思ってもみなかった。実証実験を経て、本格導入される際には、「プロレスごっこ」対策も施されているのだろうか。

(撮影:ヒラオカスタジオ)

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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