NHKの朝ドラ「あまちゃん」で一躍、全国区になった岩手県久慈市を10月の三連休に訪れた。
久慈駅前にあるビルには「北の海女」「北三陸鉄道」「潮騒のメモリーズ」の巨大看板が、ドラマで使われたそのままの状態で掲げられていた。
主人公たちが暮らす“袖が浜”こと小袖海岸は、路線バスで30分弱の距離にある。駅前のバス乗り場には観光客の長蛇の列ができており、1台では全員を乗せきれず、2台に分乗して動き出した。「8月には4台連なって運行したこともあります」と、係の人が教えてくれた。
「あまちゃん」効果で観光客は23倍に!
今年7~8月、小袖海岸の「海女センター」には7万5700人の観光客が訪れたという。前年同期は3250人というから、実に23倍も増えたことになる。
小袖海岸では地元のボランティアが、ドラマに使われたあちこちの場所について詳しく説明してくれた。そのにぎわいを楽しんだ後は、バスで再び久慈駅前に戻ってきた。
今回の旅の目的は、三陸鉄道の「お座敷列車」に乗ることだ。三陸鉄道はドラマでは「北三陸鉄道」という名前で、主人公や主人公の母親が東京へ旅立つシーンをはじめ、数々の重要な場面で登場している。「お座敷列車」は、地元アイドルとなった主人公たちが歌声を披露した列車でもある。「あまちゃん」ファンなら絶対に乗らずにはいられまい。乗車日の1カ月前に朝一番で予約して、指定券をゲットした。
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