出発の30分前に駅に着いたら、駅舎内や駅周辺は観光客でごった返していた。お座敷列車の定員は48人。どう見てもそれ以上の人がいる。全員がお座敷列車に乗れるはずがないと思っていたら、半分以上の人は2人のガイドさんに誘導されて一般車両に向かって行った。この人たちは旅行会社2社のツアー客だった。それぞれのツアー客たちは、久慈駅を出発すると途中駅で降りていった。最近は、三陸鉄道の体験乗車が旅行各社のツアー内容に含まれているようだ。
お座敷列車も満員で、しかも車内販売のグッズが飛ぶように売れていた。みな列車の車内外でたくさんの写真を撮っていたが、客層は家族連れが中心で、いかにも鉄道好きといった雰囲気の人は少なかった。「あまちゃん」の影響はあるにせよ、鉄道を巡る楽しみが広がっている状況を感じさせた。終点の田野畑駅に着くと、お座敷列車の乗客たちの多くが、折り返しの列車で再び久慈に戻って行った。
三陸鉄道は東日本大震災で鉄路が寸断され、一部区間はまだ復旧工事中。2013年3月期決算では、鉄道事業の売上高は2.1億円、営業損益は2.1億円の赤字だった。震災前の10年3月期は同営業収益3.7億円、同営業損益1.5億円の赤字だった。
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