恋愛アプリに熱中する男女が直面する光と影 結婚までいたる一方、事件化するケースも
20代女性の坂上果歩(仮名)さんは彼氏と別れて以来、出会いを求めてマッチングアプリを使っている。数名とやり取りして、いちばん感じが良かった男性と直接会うことになった。その後、デートもうまくいき、盛り上がって本格的に付き合うことを互いに約束し合った。
ところが、興味本位からFacebookで相手の名前を検索したところ、彼の裏アカウントを発見。赤ん坊の写真に、「子どもが生まれた。すでに親ばかです」というコメントをつけて投稿していた。
出会ったときは独身だと言っていたのに、既婚者のうえに子どもまでいることがわかって、坂上さんはショックを受けたという。マッチングアプリにおけるこのようなトラブルは少なくない。
マッチングアプリで恋愛する男女が増えている
「マッチングアプリ」とは、端的に言うとインターネット上で気になる男女と出会える、いわば恋愛アプリだ。出会い系サイトとの違いは、実名制SNSであるFacebookと連携するものが多く、アプリの信頼度や、利用者の真剣度が比較的高い点。最近は気軽な出会いを目的としたものから、結婚をうたうもの、LGBT専用のものなどさまざまなサービスが登場している。
年々、こうしたマッチングアプリで出会うカップルが増えている。リクルートブライダル総研調べの「婚活実態調査2017」(2017年7月)によると、婚活を行った人が結婚に至ったきっかけを2015年と2016年で比較すると、「恋活サイト・アプリ」は8.4%から20.5%、「婚活サイト・アプリ」が15.1%から17.2%へとそれぞれ増加している。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら