恋愛アプリに熱中する男女が直面する光と影 結婚までいたる一方、事件化するケースも

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また、アプリ市場データを提供するApp Annieの2018年2月の発表によると、Tinderは2017年に最も多くの消費支出を記録したマッチングアプリで、非ゲーム系アプリ全体の消費支出ランキングでもNetflixに次ぐ第2位に位置する。世界的にマッチングアプリの人気が高まっていることがよくわかる。

なお、2017年国内マッチングアプリダウンロードランキングを見ると、1位は「タップル誕生」。次いで、「Pairs」、「Tinder」、「HAPPYMAIL」「With」と続く。

マッチングアプリの需要の大きさを見込んで、2018年5月にはFacebookの開発者向けカンファレンスにて、マーク・ザッカーバーグ会長兼CEOが出会い系サービスへの本格参入をも表明している。

今の大学生は学校内で恋人を探さない

マッチングアプリは、日本の大学生の間でも流行している。「大学の敷地内でマッチングアプリを起動したら、知り合いが表示されて慌ててアプリを閉じた」という女子大生がいるほどだ。

「大学生なら出会いに困らないはず」と思う人もいるだろう。しかし、彼ら彼女らは、まわりの友人たちと人間関係を壊してまで付き合いたいとは思わず、恋愛はコミュニティの外に求める傾向にある。

筆者が昨年、都内の大学に通う複数名の大学生にインタビューしたところ、「友達やサークルの先輩後輩同士で付き合うとすぐに周囲にバレて付き合いづらい」「誰が誰を好きとか、前の彼もその前の彼もお互いに知っていたりする。気を使ってしまうので、結局(大学内)恋愛はうまくいかない」という。

一方で、マッチングアプリの人気が高まるにつれてトラブルも増えている。ぐるなびウエディングの「最新婚活事情調査」(2018年6月)によると、サンプル数106件(すべて未婚者)の内、トラブルに「あったことがある人」は37.6%、「身の回りで聞いたことがある人」を含めると、半数近くの人がトラブルを身近に感じていることが判明した。

これまでに事件も起きている。2018年2月、兵庫県の27歳女性の切断遺体が見つかった。民泊用マンションが殺害現場となったことに加えて、死体遺棄と死体損壊の罪で起訴された米国籍の男性が被害者とマッチングアプリ「Tinder」を通じて知り合ったことも話題を集めた。

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