相対評価から絶対評価に変わった恩恵を受けられた
エリカさん(仮名)は神奈川県出身。会社員の父と専業主婦の母のもとで育ち、5歳上の兄がいる。きょうだい仲は良い。小学校に上がると母親がパートに出始めたが、家庭が困窮していたわけではなく、お小遣い稼ぎのためだったのではないかと語る。エリカさんは3年前に結婚。昨年出産して育休をとり、この4月から1年10カ月ぶりに仕事に復帰。金融関係の一般職で時短勤務している。
エリカさんは自身の子ども時代をこう振り返る。
「小学生のときって運動ができる子がクラスの人気者。私は運動があまり得意じゃなかったので、中間層のグループにいました。公立の中学校も家から歩いてすぐ側だったし、クラスでも中学受験する子は少なかったので、中学受験を考えたことはなくて、公立の中学校に入学しました」
中学校では吹奏楽部に入り、コントラバスを担当した。この楽器を選んだ理由は、入学式で先輩たちが演奏している様子を見たとき、大きくてカッコ良く見えたのと、購入が強制ではなく、部に借りられるという理由からだった。
「サックスやフルートは買わなきゃいけませんでした。ピンキリですが、買うと20万~30万円します。また、コントラバスは人気がなかったのですぐに希望が通って私の担当に決まりました。練習は毎日ありましたが、頑張り方の方向性を間違えていたのか、部としては弱かったです(笑)」
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