30歳「兼業主婦子持ち」の彼女とお金のリアル 決められたことを決められた通りにやりたい

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「具体的にはクレジットカード会社の裏方です。申し込み書を確認して審査をして、インフォメーションセンターに持っていって……という地味な作業。向き不向きがはっきり出る仕事だと思いますが、私にはとても向いていると感じています」

初任給の手取りは14万円。残業をするようになると少し上がった。また、ボーナスも出るので、年収にすると380万円ほど。しかし、この手取りは実家暮らしだから成り立つ。いつかは親を看取る日が来るので、ずっと実家暮らしというわけにはいかない。

「今まで、ひとり暮らしについて考えたこともありませんでした。私、苦労をしたくないんです。高校も苦労したくなかったからエスカレーターを選んで大学に行ったし、今の仕事も転勤やノルマはありません。でも、一般職で入っても試験を受ければ総合職に異動できる措置があるので、それも一応頭の片隅にはありました」

お互いタイミングが合い、紹介された人と結婚

入社して半年ほど経った頃、会社の同僚の紹介で出会ったのが今の夫だ。彼は、親が経営している不動産関係の会社の手伝いをしている、次期社長。今まで交際経験は高校の頃に付き合った彼氏1人だけ。ほとんど恋愛経験がなかったエリカさんだが、彼とは出会ったその日のうちに付き合うことになり、2年半同棲。27歳の誕生日に籍を入れた。

「『この人、会社員じゃないし何をしている人なんだろう?』という怪しさは感じましたが、このままだとまともな男性と結婚できないという焦りがあって付き合ったのだと思います。それまではビジュアル系バンドの追っかけをしていたことからもわかるよう、中性的な雰囲気の人が好きだったので、自分の好みに蓋をしたかったのかも。そして、気づいたら結婚していたので、旦那のことは好きです。旦那も、当時彼女と別れたばかりでお互いタイミングが合ったのではないかなと。

旦那からは『お前は天才的な鈍感だな』と言われます。もしかしたら職場で嫌味とか言われているのかもしれないけど、それに気づかない。気づかないから『コイツに嫌がらせしてもムダだ』と思われて何もされないのかも。すごく良いことだと思います」

同棲時代から家賃は夫が負担、エリカさんは食費や光熱費分として毎月7万円を夫に渡していて、それは今も変わらない。お金は夫が管理しているので、家にどのくらいお金があるかはわからない。結婚を機に夫が1LDKの家を購入した。

そして昨年出産し、3人だと狭く感じ始めたため、また新たに少し広い家を購入。2度目の購入ではエリカさんも130万円ほどお金を出し、夫がローンを組んだ。ちなみに、それまで住んでいた家は現在貸している。

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