東大生が感動した「東大で使う教科書」3選 大学の教科書も「読み方」ひとつで面白くなる
まずは、東大に合格して「自信満々」だった僕の鼻っ柱を折ってくれた一冊をご紹介します。
「論理力」を身につける1冊
「合格したと思ったらまたドリルかよ!」というのが、この教科書を初めて手に取ったときの印象でした。論理の力を鍛えるための101個の問題がずらっと並んでいて、まるで高校生の数学の参考書のような形式になっています。
この本の解答をみんなで考えてくる、という授業があります。僕自身はこの授業は受けていなかったのですが、あまりにも友達が「この本は素晴らしい!」とオススメしてくるので、「ええ? 本当かよ?」と疑い半分に手に取ったのが最初でした。
「東大に合格できたわけだし、論理トレーニングなんていらないんじゃ……」
そんなふうに考えながら読みはじめたのですが、その考え方は序章でひっくり返されます。
まず、「この文章が論理的に間違っているところを指摘しなさい」という序章の問題が解けないんです! 新聞でよく見かけるような文章や本の一節の中から問題が作られていて、とても平易なはずなのに、全然解けない。
「ええ!? これ何か論理的に間違ってるの!?」「ああ! 言われてみるとたしかにここおかしい!」というような問題ばかりで、自分の論理力のなさに愕然とさせられました。
また、本の中で「こういう受け答えは理由になっていない」と紹介されている例が「ああ、僕こういう受け答え、よくしてしまっている……!」みたいに落ち込んだりもして、「こういう論理の力、受験とか関係なく勉強しなきゃいけないんだ」と序章だけで納得させられました。
僕はこの本を、問題集のように一問一問解いていくことはしませんでした。もちろん問題を読んで考えることはするのですが、わからなかったらまずはすぐ答えを読むようにしました。その後、1日2日経ってからもう一度問題を読み返し、今度は「答えの理由」まで含めて答えられるかどうかチェックする、という読み方を実践したんです。
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