東大生が感動した「東大で使う教科書」3選 大学の教科書も「読み方」ひとつで面白くなる

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「どうして『雄々しい』は良い意味なのに『女々しい』は悪い意味なのか」「『階』は、一階・二階だと『かい』なのになぜ三階は『がい』なのか」など、「言われてみれば確かにおかしい」と感じる日常のことばの変な部分が理由とともにまとまっているのです。

この本を読むまでは当たり前に使っていた言葉に対して、僕はこの本を読んでから「そういえばこの言葉ってどうしてこういうんだろう?」と疑問を持てるようになりました。日常のありふれた「ことば」に対する見方が変わったのです。

意識的に「疑問」を考えながら読む

授業でも推奨されていた読み方だったのですが、この本は「疑問を持って読む」といいと思います。

というのも、この本で書いてある解説というのは「100%正しい完璧な解説」というわけではありません。例外的な言葉もあるし、理由付けとしてそれ以外の仮説も存在する。「ことば」というありふれたものだからこそ、1つの完璧な解答・解説が存在するわけではないのです。

なので、言語学者になったつもりで「これって本当かな?」「これ、例外的な言葉ってないのかな?」と考えながら、前のめりになって読むのがオススメです。そうすれば、先程お話ししたように日常で使うことばの中からも「あれ?」と新しい発見ができるようになります。みなさんもぜひ、この本を「本当にそうか?」という目線で読んでみてください!

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正直なことを白状します。僕はこの本を見たとき、「この本があるんだったら、僕ら授業出なくていいんじゃないか!?」と思いました。

だって、大学4年間の経営学が、この本を読んだらざっとわかるわけです。授業でこれから学ぶこととか、教授が全部この本にまとめてくれたというなら、授業を受ける意味はないのでは?と。

結論から言うと、そんなことはありませんでした。この本は、経営学のエッセンスになる重要な情報がコンパクトかつ網羅的に載っている本で、読めば読むほど「ここの部分、もう少し詳しく知りたい!」と思わせられる本だったのです。

次ページ「大枠をざっと紹介する」本はこうやって活かそう
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