インターンに「右往左往」する前にすべきこと 内定への近道は、結局「学生の本分」だ
これは大学生活でも同じです。つまり、3年生は大学での課外活動において、より難易度の高いことに組織として取り組み、さらなる成果を上げるべきです。より難易度の高い目標に取り組んだときに「困難」が生まれ、それを乗り越えた人が成長するのです。この経験はまた、本選考で堂々と語れる「エピソード」にもなります。
ですから、3年生の7~9月には「難易度の高い目標」を組織やチームとして掲げ、その達成に向けて取り組んでいただきたいと思います。
日々学生の就活相談に乗っている私には、さまざまな相談が寄せられています。大別すると、志望企業にまつわることと、自分に関することです。自分に関する相談の具体例は、「これまでの学生生活で、打ち込んだことがない」「今のエピソードで企業から評価されるのでしょうか」「困難を解決したことがありません」という「学生時代のエピソード」に関することです。
そうした学生に私が決まってお話しすることは、「エピソード作りに、遅すぎることはない」ということです。特に、今まで団体やチームに所属してこなかったり、所属したものの途中で退部した学生に対しては、今からチームや団体を立ち上げたり、所属し直して、新しい活動を始めることをお勧めしています。企業での長期有給インターン(アルバイト)でも構いません。
実際に、本選考3カ月前から新たに取り組んだことを面接で話し、企業から高い評価を受け、就活に成功した学生を多く見てきました。
この時期の「最悪な過ごし方」とは
この時期の「最悪な過ごし方」は、インターンシップに参加して、ある程度自分のやりたいことが見えてきたものの、企業からの高評価を得られるまでには至らなかっただけでなく、肝心の勉学や所属団体での活動をおろそかにして、人に語るべきエピソードを作れないことです。
企業が学生に求めることは、煎じ詰めれば「自社で活躍・貢献できること」です。
くれぐれも、サマーインターンに参加し、「やりたいこと」は見つかったものの、「やれる力」を身に付けられなかったということのないように、「やれる力」の向上を目的とし、「やるべきこと」に取り組むことを切に期待しています。
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