ストレスを武器に変える「3つの具体的視点」 自分のストレス反応を分析していますか?

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私の知り合いの例も紹介しておきましょう。

会社員の彼は、いつも残業が終わったあとの帰り道に強いストレスを感じていました。すでに、ストレスがかかっていることの認識はしていて、ステップ1まではできている状態です。

そこで、なぜストレスを感じるのか、そこで脅かされる彼にとって大事なものとは何か、を考えてもらいました。つまり、ステップ2です。

『ストレスを操るメンタル強化術』(KADOKAWA)(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

彼は学生時代から事業を起こすことに興味があり、クリエイティブなことが大好きなタイプです。本当は、オフの時間には見聞を広めたり、語学力を磨いたり、実際に手を動かしたりして何かを創り出す準備をしたい。ところが、残業に時間を取られることによって、自分自身の夢を追う時間が脅かされている。それが、彼のストレスの原因だとわかりました。

そこまでわかれば、次はステップ3です。どうすればストレスの力を利用して、夢を追う時間を作り出せるかを考えればいいのです。

彼は、出社時間を変えたり、電車の経路を変えてみたりして、通勤電車で座れるようにしました。そして、電車の中では、それまでしていたように会社の資料を読むことなどは一切せず、英語の勉強など自分がやりたいことをやる時間にあてようと決めたのです。

ストレスを感じたときには、それを意識し、原因を探り、ストレスの活用法を考える。この3ステップによって、自分のやるべき行動が見えてきて、実際に行動できる。強いストレスで弱っているときでも、まずはストレスを認め、受け入れるところから始めるなら、無理なく実践できるはずです。

ストレスを感じるたびに実践する

まずは試してみてください。3つのステップで考えたこと、感じたことをノートに書き出してもいいですし、面倒なら頭の中だけでやってもかまいません。

ストレスの反応を確認→自分にとって大事な何かが脅かされている。それは何か?→大事な何かを守るために、このストレスの力をどうやって使えるのか? この流れをいつも頭の中に置いておいて、ストレスを感じるたびに実践してみましょう。

メンタリスト DaiGo
めんたりすと だいご / Mentalist DaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心をつくることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスおよびアカデミックな方向へと転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授、人気YouTuberとして活動中。日々インプットした膨大な情報・スキルを独自の勉強法で体得し、驚異的な成果をあげ続けている。著書は累計330万部。『自分を操る超集中力』『人を操る禁断の文章術』『知識を操る超読書術』(すべてかんき出版)、ほかヒット作多数。

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