眞山:なぜAさんは、そこにやりがいを感じると思いますか。
Aさん:他人に迷惑をかけたくない気持ちや、任されたことは確実にこなしたい性分のためでしょうか。集団よりも1人で仕事するほうが好きですね。
眞山:なるほど。今の会話の中だけでも、Aさんの「価値観」が随所に表れていたと思います。
Aさん:そうなのですか!?
眞山:たとえばバイト選びで、「時間をムダにしたくない、どうせやるなら稼ぎたい」と考えたのですから、会社選びでは、初任給や平均年収も大事なのではないでしょうか。
Aさん:そうですね。休暇制度よりも給与のほうが気になります。
眞山:アルバイトの経験はこのようにアピールできませんか。
「『私はアパレルで2年間アルバイトを続けています。続けてこられたのは、接客から売り上げ管理まで日々の店舗運営を任され、裁量権を持って仕事する楽しさを知ったからです。私は業務を効率よく進めて早く仕事を終わらせることに挑戦してきました。御社の仕事においては、その経験をこんな業務でこんな風に活かし……』と組み立てていくのです」
Aさん:格段に論理的になりました!このまま暗記したいです(笑)。
眞山:面接官が知りたいAさんの価値観を伝えるために、それを裏付ける事実と合わせて話せるといいですよ。
本命の前に本命以外の内定を持っていたら?
続いて悩み相談を行うのは、都内の私立大学に通う、男子学生のBさん(21)。大学職員や素材メーカーなどでの人事職を志望している。就活は、昨年の10月ごろから開始して、35社にエントリー。まだ内定はないが、3社の最終面接を控えている。
Bさん:本命は、選考が進めば、8月が最終面接です。その時期は周りの友人がすでに就活を終えている。どのようにモチベーションを維持すればよいでしょうか。
眞山:毎年同じ苦悩をかかえる学生がいます。公務員を目指す人などもそうですね。8月より前に内定を持っている場合、本当に本命に行きたいか、じっくりと整理する時間にしているようです。
Bさん:そうですよね。そもそも本命の前に内定を持っている前提なので、ぜいたくな悩みではあるのですが。
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