ホンダ「N-VAN」、19年ぶり新型軽バンの衝撃 助手席まで収納できる大空間は斬新だ

✎ 1〜 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 最新
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
N-VANの車内(写真:ホンダ)

あくまでカタログ写真で見る範囲でしか判断できないが、N-VANの車内はホンダ自身の従来型軽商用バン「アクティ」「バモス」より断然広く、ダイハツ、スズキの競合車よりもゆとりがあるように見える。

低床でスタイリッシュなデザインながら多人数乗りを実現した初代「オデッセイ」。センタータンクレイアウトの採用でコンパクトカーとは思えないような室内空間の広さを持って登場した初代「フィット」。かつてキャブオーバーが主流だった1BOX車の市場において、フロントにエンジンを置いて床を低くしつつ四隅まで切り立ったボディデザインをつくり、今の5ナンバー背高ミニバンの市場を先導した初代「ステップワゴン」――。

「ホンダらしさ」を体現したか

現段階で判明しているN-VANの情報を分析する限り、オデッセイ、ステップワゴン、フィットの初代モデルがデビューしたような斬新さがある。これまでになかったパッケージングを提案することで新たな需要を獲得してきた「ホンダらしさ」を体現したと言えるかもしれない。

ダイハツ工業やスズキに比べると、法人への販売はあまり強くない印象のあるホンダが、どのように販路を開拓していくかは課題になるだろうが、このタイプの軽商用バンはアクティシリーズで1979年から展開しており、40年近い歴史はある。N-VANのメカニズムの斬新性や実用性の高さ、N-BOX譲りとなるであろう走行性能などを考えると、競合車よりも魅力を感じるユーザーは少なくなさそうだ。N-VANは軽商用バン市場で「台風の目」になる予感がする。

武政 秀明
たけまさ ひであき / Hideaki Takemasa

1998年関西大学総合情報学部卒。国産大手自動車系ディーラーのセールスマン、新聞記者を経て、2005年東洋経済新報社に入社。2010年4月から東洋経済オンライン編集部。東洋経済オンライン副編集長を経て、2018年12月から東洋経済オンライン編集長。2020年5月、過去最高となる月間3億0457万PVを記録。2020年10月から2023年3月まで東洋経済オンライン編集部長。趣味はランニング。フルマラソンのベストタイムは2時間49分11秒(2012年勝田全国マラソン)。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事