日大は「第三者委員会」を設けて真相の究明に取り組むと発表しています。大塚学長の会見も、そのことばかりを繰り返し強調していました。
大塚学長は会見の場で何をするべきだったのでしょうか。何よりも、学長が決断するべきは人事刷新でしょう。まずは内田前監督の常務理事の解任をするべきではないでしょうか。人事権も握っている彼が復帰する場合を考えると、自由闊達な意見を交わすのが難しいことは想像がつきます。
捨て身で人事刷新を宣言するべきだった
何しろ、内田前監督はワンマンである田中英寿・日大理事長の後任の理事長候補とも報じられております。大塚学長には実質的な人事権はないのでしょうが、そうであったとしたら、なおさら、捨て身で人事刷新を宣言するべきでした。
この組織が閉鎖的なものでワンマン支配の下にあることは、前監督等の会見時の司会をした、日大の広報担当者の振る舞いを見ても明らかです。内田前監督と井上前コーチは、良いか悪いかは別にして、まだ言い訳会見を続ける意思を見せていたのに、加害責任がある側の会見であることなどみじんも感じられない尊大な態度で、打ち切ることに執心していました。これなどは、自らが仕えている前監督と実力理事長に対する忖度にしか見えません。
日本中が、いや世界中が見ています。会見中日大の司会者が(自分の尊大な会見の打ち切り方を)、「みんなが見ていても、日大のブランドは落ちない」と言いましたが、誰もそんなこと思っていません。この際日大は、誠実に真相を明らかにすることも重要ですが、それこそ「うみを出し切り」、保身しか知らない職員も含めて、教育の何たるかを知らないリーダーを一掃するべきです。
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