日大は、どこで判断を間違えてしまったのか 大学全体のブランドまで毀損してしまった

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次に会見での質疑の完成度です。

加害選手の会見はリスキーなものでしたが、その賭けには勝ったように見えます。真摯に、反省の弁を述べつつ、事実関係としてキーになる部分では監督とコーチの「相手のクォーターバックとは知り合いなのか」「関学との定期戦がなくなってもいいだろう」「相手のクォーターバックがケガをして、秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう。これは本当にやらなくてはいけないぞ」「やらなきゃ意味ないよ」「『できませんでした』じゃすまされないぞ。わかってるな」といった具体的な発言を引用することで明確にしつつ、感情的な糾弾は行わなかった。

この質疑応答は、「視聴者に監督とコーチの責任を強く印象付けながら、それでいて監督やコーチを責めていない印象を与える」と視聴者には見えました。世間は加害選手に対してきわめて同情的になります。

加害選手、前監督・コーチの会見の明暗

対して前監督・コーチによる記者会見はお粗末なものでした。視聴者がわずかに期待したのは前監督が具体的な責任を認め、謝罪する姿だったのですが、前監督は指示を認めていません。コーチが一部曖昧に責任を認めましたが、逆に事前から勘繰られていた前監督によるしっぽ切りのイメージだけを残しています。

また、質問に対する準備のお粗末さも目立ちました。コーチは「怪我をさせる」という内容について話しているのかという質問を否定しつつもしどろもどろになっています。

22日の会見では、上記引用したように「この発言が真実であれば前監督とコーチはアウトだ」という発言がいくつも含まれています。弁護士が同席し会見を行う際は、あらかじめ予想できる質問については明確な回答を準備するものですが、間違いなく聞かれるであろう質問に対する準備もできていない前監督やコーチの質疑は視聴者を白けさせます。

実は22日の記者会見の段階で、加害選手が述べた数々のコーチ・監督の発言については、必ずしも証拠がありません。実際、彼の言葉のすべてが真実であるのか私には分かりません。しかし、前監督とコーチがあまりに印象の悪い会見を行ったため、結果的に、加害選手の発言が対照的に信憑性を持ってしまう結果になりました。勝負ありです。

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