今年の一般入試では、昨年と同じく私立大学の志願者が激増した。高校卒業生が1万4000人減っているにもかかわらず、昨年よりおよそ7%も志願者が増えた。
これで12年連続の増加だ。国公立大学が昨年に比べ志願者が1.1%減り、7年連続減少となっているのとは対照的な結果となった。
私立大人気の理由は2つある。1つ目は文部科学省が地方創生の一環として、大都市圏の大規模大学の入学者を、2016年から定員に近づけるよう漸減させていることだ。
入学者を減らすことは、合格者を減らすことにつながる。昨年も私立大は大人気で志願者が増えたところが多かったが、合格者も減ったことによって倍率がアップした。
今年も同じことが起こると見越し、受験生は併願校を増やした。特にセンター試験利用入試が10%の志願者増で併願に活用された。センター試験の志願者は1.2%増えたが、国公立大志願者は減っており、私立大型の受験生が多く受けたとみられる。
大規模大学の定員厳格化で併願が増加
また2つ目の理由としては、今年も“文高理低”の学部志望動向となったことだ。文系学部は私立大に数多く設置されているため、人気に拍車をかけた。その中で人気だった学部は、表のようになった。
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