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「男は30歳から」でもどん底にいた男の過去 ULTRA JAPANの立役者、小橋賢児の生き様

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だからこそ、やりたい仕事から逆算して「しなければいけない」という“Have to”を考えるよりも、「やりたい」という“Want to”を実現していく方が、先々に繋がっていくように思うんです。僕自身、子供の時にテレビ番組にハガキを送ったことから俳優になって、30歳で誕生日のイベントをやったことが今の自分に繋がった。“Want to”の気持ちからスタートしていれば、ワクワクするし、貪欲に取り入れられるはずです。

日常は一番のぬるま湯だ

もし20代の皆さんが今を変えたいという気持ちがあるなら、「旅」をするといいんじゃないかな。といっても、どこかに出かけなさいという意味ではなく、人生の旅にはいろいろあると思うんです。

もちろん海外をまわった経験は僕にとってすごく大きかったけど、だからといって、20代の人に必ずしも海外へ旅に行けとはあまり言いたくないですね。

(撮影:竹井俊晴)

僕が好きな言葉に、「中道」という言葉があります。両極を知っているからこそ、真ん中が分かるという考え方です。つまり「知らなかったことを知る」ことが、“極”。これが鍵で、僕は“極”を知ることが、“旅”だと思っています。

「知らなかったことを知る」という意味で考えれば、日常でできることはたくさんある。苦手な友達と話してみる、照れ臭くて話せなかった親父と杯を交わす、それも極です。気になる本や映画を見る、会社の帰り道を変える、トイレにいる間だけ何かをやってみる、でもいい。そんな些細なことでも、行動するうちにだんだん繋がって、何かが見つかっていきます。

日常のルーティンは一番のぬるま湯で、コミュニティーやSNSも、自分がフォローしている人たちの似たような世界です。気付けば自分のアイデンティティーや考え方が、そのコミュニティーの常識に染まってしまうから、まずはそこから出てみること。

そうして“極”の世界を知っていくことが、「人生の旅」だと思うんです。

僕の場合は普段都会にいる分、休日は山に登ったりサーフィンをしたり、自然に触れ合うようにしています。自分の住んでる都会という環境と真逆な世界に身を置く、“あえての行動”が幸せな生き方につながっていくのではないでしょうか。

(取材・文/天野夏海 撮影/竹井俊晴)

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