「男は30歳から」でもどん底にいた男の過去

ULTRA JAPANの立役者、小橋賢児の生き様

クリエイティブディレクターを務める小橋賢児さん(撮影:竹井俊晴)

成功を掴み、夢を叶えた30代の大人たちは、20代で何に悩み、何に躓き、何を乗り越えてここまできたんだろう。新時代の“カッコイイ大人”を目指すべく、先輩たちが歩んできた道のりや20代でした大きな決断について聞いてみた。

本記事は新世代の「働く力」育成メディア20’s type(運営:キャリアデザインセンター)からの提供記事です。元記事はこちら

本特集一人目に登場するのは、世界最大級の音楽イベント『ULTRA MUSIC FESTIVAL』の日本上陸の立役者で、クリエイティブディレクターを務める小橋賢児さん。

8歳で芸能界デビューし、『人間・失格』や『ちゅらさん』など、数々の作品に出演したのち、27歳で芸能界での活動を停止した。元俳優でイベントプロデューサー。そんな華々しい世界の裏側には、20代で“自分の生き方”に悩み苦しんだ過去がある。

「自分に嘘をついていた」芸能界から逃げた20代

僕は子どもの頃、直感を信じて突っ走るタイプの少年でした。両親が共働きで家にほとんどいなかったので、何でも自分で動かないと始まらないぞ、という意識が強かったんでしょうね。芸能界に入ったのもそう。家が裕福ではなかったので、中学生の時には買いたい洋服のために内緒で新聞配達をしたり、原宿のアクセサリー屋のバイト募集広告をみて内職を請け負ったり……とにかく思い立ったら即行動しちゃうんです(笑)。

ところが中学3年生で『人間・失格』というドラマに出たら、いきなりダンボール2箱分ぐらいのファンレターが来たんです。急に人から見られるようになって、“僕は芸能人なんだから、変な行動をしたらダメだ”と思うようになりました。その頃から自分に制限をかけて、何をするにも感覚より理性を優先するようになってしまったんですね。

そうして10年以上“芸能人”として生きてきて、それなりのポジションや生活を手に入れることはできました。プライベートでも同じ業界の人たちと、個室の居酒屋で身内トークを楽しむ毎日。それが一番無難で楽しい時間でしたから。

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