「新人教育」を嫌厭する20代若手社員の言い分

そんな場合に管理職はどう対応するべきか

絶対数が少ない「ゆとり世代」に「もう辞めます」と言われてしまったら?(イラスト:OCEANS)
30代~40代のビジネスパーソンは「個を活かしつつ、組織を強くする」というマネジメント課題に直面している。ときに先輩から梯子を外され、ときに同期から出し抜かれ、ときに経営陣の方針に戸惑わされる。しかし、最も自分の力不足を感じるのは、「後輩の育成」ではないでしょうか。20代の会社の若造に「もう辞めます」「やる気がでません」「僕らの世代とは違うんで」と言われてしまったときに、あなたならどうしますか。ものわかりのいい上司になりたいのに、なれない。そんなジレンマを解消するために、人材と組織のプロフェッショナルである曽和利光氏から「40代が20代と付き合うときの心得」を教えてもらいます。

 若手育成の必要性は高まっている

今回のテーマは「育成」です。ご存知のように、2002年実施の学習指導要領による教育(いわゆる「ゆとり教育」)を受けた、生年月日が1987年4月2日から2004年4月1日(つまり現在32歳〜14歳まで)の方は、いわゆる「ゆとり世代」と呼ばれています。彼らは、ちょうど少子化問題が表面化してきた世代でもあり、我々オッサン世代よりも1学年あたりの人数はおおよそ半分ちょっとで、人数も少ない世代です。

当記事は、『OCEANS』の提供記事です。元記事はこちら

「ゆとり教育」の是非はともかくとしても(むしろ私は「ゆとり教育」が一概に失敗とは考えていませんが)、ここに少子化が加われば、優秀な人材の絶対数は少なくなってしまうわけですから、企業が若手社員を育成する必要性は上がってきています。ふるいにかけられるように比較的厳しい選抜をされてきた我々オッサン世代からすれば、「丁寧に育ててもらえるなんてうらやましい」とすら思えるかもしれません。

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