ジョブズは「創造性とは繋ぐ力」と考えていた

クリエイティブな教育が日本の未来をひらく

アップル創業者のスティーブ・ジョブズは生涯、創造性を追求して数々のイノベーションを起こした(写真:Bloomberg/Getty Images)

創造性――。この言葉を耳にしたとき、芸術家やエリートに特有の言葉と考えてはいないだろうか。確かにかつてはそうだったかもしれない。一部の著名人や“すごい人”だけが発信し創造していた時代があった。だが、時代はシフトした。ITやインターネットの恩恵により、誰もがツールを使って創造できる時代がやってきた。

インターネットが起こした大革命。それは「創造性の民主化」と表現できる。とはいえ、「いやいや、自分は創造力なんて無縁だし、必要ないでしょ」と考えている人が大半ではないか。実際、それはデータにも表れている。

創造性に“自信”がない日本人

画像編集ソフト「Photoshop」などを開発するアドビシステムズが2012年に行った調査によると、「自分自身を表す言葉は?」という問いに「クリエイティブ」を選択した人は、調査対象となった米英独仏日の5カ国中、日本が最下位だった。

日本ではとかく、創造性を育む芸術やデザインが高尚な文化としてとらえられがちだ。でも、よく思い出してほしい。幼い頃は誰しもがまるでピカソのような絵を伸び伸びと描く。小さな発見に驚き、想像力を膨らませ、間違いを恐れずたくさんの発明を繰り広げ、色んなことにチャレンジし、没頭し、世界を見る目は感動に満ちている。

どんな環境に育ったとしても、そうした子どもの創造性は莫大で、私たちは誰しも心のどこかで発見・発明・創造の喜びを知っているはずだ。しかし、大人になるにつれて他人と自分を比較したり、正解/不正解を教えられる中で自身の創造性に自信をなくしたり、そもそも創造性にふたをしてしまったりする。

アドビの調査には「最もクリエイティブな国は?」という質問項目もあった。こちらも日本が最下位と思いきや、なんとアメリカを大きく引き離してトップに立った。つまり日本は、世界から非常に創造的な国であると思われているにもかかわらず、自分たちでは創造性に自信を持てていないのだ。実にもったいない。

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