「枕選び」のポイントは、意外なところにある 「買い替え」ではなく「買い足す」気持ちで

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心理的な影響もあります。買い替えを先延ばしにして「昔は気持ちいいふとんだったのに……」「このマットレスで寝ると腰が痛くなるんだよな」と思いながらでは、無意識のうちに寝ることがストレスになり、リラックスしにくくなってしまいます。

寝ることが待ち遠しくなる寝具は、コンディション維持に欠かせないのです。

寝具を選ぶとなると、すぐどのメーカーの何がいい?となりがちですが、最適な睡眠時間に個人差があるように、誰かにとっていい寝具が自分にとってそうとは限りません。ぜひ「自分にいい寝具」の見つけ方を知っておきましょう。

記事(何気ない習慣が「良質な睡眠」を阻害している)で、深部体温が下がることで眠気を感じるようになる、明け方の深部体温が最も低くなることを説明しました。理想的な寝具の条件の1つとして、この「睡眠中の深部体温の低下をスムーズに行えるもの」というのがあります。寝具内がムシ暑いと放熱がうまくゆかず、深部体温が下がりにくくなるため、眠れなくなります。逆に寒すぎても抹消血管が拡張できずに、やはり深部体温の低下が妨げられて眠れなくなります。

寝室の温度、湿度、気流などの変化に対応して、寝床内気候を安定に保ち、眠り続けられる状態を維持できることが大事です。具体的には寝床内の温度は32~34℃、湿度は40~50%がいいとされています。保湿性、吸湿性、放湿性、透湿性が大切なんですね。

寝具選びで陥りがちなミスとは?

また、正しい姿勢が保てる体圧分散性も大切です。ここで重要なのは「枕とマットレスはつねにセットで考えなくてはいけない」という点。仰向けで寝たときの正しい寝姿勢とは、立っているときと同じ姿勢を保てること。肩、腰などの体の沈み込み具合と、それに合った頭部の位置や角度、これをマットレスと枕で調整するわけです。

さらに、寝返りのしやすさ、肌触りがよいこと、悪臭がないことも大事です。

以前、筆者は2万円を超えるオーダーメード枕を作ったことがありました。立った状態の姿勢を計測してもらい、その情報を基に、こちらが選んだ素材や内部のソフトビーズなどを組み合わせ、体に合った枕を作るというものでした。

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