「教科書が読めない大人たち」をどうすべきか 読解力のない人が会社の3割も!?これは深刻

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さて、ここからは恒例の競馬コーナーです。

早いもので、この週末は3歳牡馬を中心とするクラシック1冠目、皐月賞(4月15日、中山競馬場11R、芝2000m)がやって参りました。今年は大本命だったダノンプレミアムが本番直前にレース回避ということで、私もこのレースはダノンに決めていたので、はてさて……でありますな。

しかも、2016年は8番人気のディーマジェスティがぶっ飛んできたり、昨年に至っては1着アルアインが9番人気、2着が4番人気のペルシアンナイト、3着が12番人気のダンビュライトと入り、3連単が106万4360円!!というとんでもない結果になっていますから、もう穴党のみなさんにはよだれが出るようなレース、ということになりますね。

皐月賞は「難クセをつけられている馬」で万馬券だ!

そこで、穴探し。

ディーマジェスティの時は、この馬、G3の共同通信杯を勝っていて、決して弱い馬とは思えなかった。実際吉崎さんとは「この馬、結構いけますよね~」、という話をした覚えがあります。ところがレース当日はその共同通信杯のメンツがしょぼい、ということであまり人気にならなかった覚えがあるんですね。結果は8番人気で馬券に大いに貢献してくれたんですが、、実力は持っていた。

アルアインも新馬戦から快調で、超良血馬として注目を浴びていたんですが、G3シンザン記念(京都・芝1600m)で直線かなりの不利を受け6着に沈んだために、これが過大に取り上げられ、最後まで信用を回復しないまま、9番人気で当日を迎えることになりました。このシンザン記念のあとのG3毎日杯(阪神・芝1800m)を勝っているだけに、こんな低評価はあとから考えるとおかしいわけですが、そういうことが起きるのが競馬。今年はそういう、「難クセをつけられている実力馬」は何か、ということになりますね。具体的にはこの2頭のように「前走重賞を勝っているのに、なぜか不人気な馬」、ということになります。

すると……いました!5枠10番のジェネラーレウーノです。2戦目で未勝利、500万下と勝ってきて、G3京成杯(中山・芝2000m)を勝っていますが、この1月24日の京成杯から直行しているために「間が空きすぎ」とか「有力馬と戦ったことがない」、とかまさに「難クセ」を付けられて人気が落ちています。この「京成杯から久々」というのがどうなのか。調べてみるといましたよ。2010年。あのエイシンフラッシュが京成杯を勝って、そこから直行だったために人気を落として、勝ちはしませんでしたが、結果3着に突っ込んできています。

そしてもう1頭。これもどう見ても難クセに近く、未勝利(2戦目)、500万下、共同通信杯と3連勝してきているのに、「共同通信杯のレベルが低い」、と言われて評価を落としている、5枠9番のオウケンムーン。

さらに6枠12番のグレイル。この馬は2歳時に華々しくデビューしており、新馬戦からG3京都2歳S(京都・芝2000m)を制したものの、この「レベルの低い」共同通信杯で、1番人気で7着、とまさかの大敗。当日はおそらく人気を落とすはずですが、京都2歳Sをたまたま見ていた私にはこの馬はかなり強い、という印象が残っています。これは漏らさず拾っておきたい、とお勧めいたします。

まあ、終わってみれば「デムルメ馬券」炸裂で、3枠5番のキタノコマンドール(ミルコ・デムーロ騎手騎乗)と8枠15番のステルヴィオ(クリストフ・ルメール騎手騎乗)で決まっちゃうなんてことも十分ありますが、今回は万馬券、狙ってみたいと思います!

ぐっちーさん 投資銀行家

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ぐっちーさん ■本名:山口 正洋(やまぐち まさひろ)。投資銀行家。1960年東京都港区生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。丸紅を経てモルガン・スタンレー、ABNアムロ、ベア・スターンズなど欧米の金融機関を経て、ブティック型の投資銀行を開設。M&Aから民事再生、地方再生まで幅広く ディールをこなす一方、「ぐっちーさん」のペンネームでブログを中心に大活躍。2007年にはアルファブロガーを受賞、有料メルマガも配信中。さらに『AERA』や『SPA!』で連載をもちつつ、テレビやセミナーでも人気。主な著書に『なぜ日本経済は世界最強と言われるのか』(東邦出版)、『ぐっちーさんの本当はすごい日本経済入門』『ヤバい日本経済』(後者は共著、いずれも東洋経済新報社)などがある。競馬予想も一流。一方でメインレースはほどほどで、平場の条件戦などを好む。【2019年9月29日19時編集部追記】2019年9月24日、山口正洋さんは逝去されました。ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。

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