『陽だまりの彼女』は男子のための作品だ

恋愛青春映画の名手、三木孝浩監督に聞く

「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」というキャッチコピーが話題となっている越谷オサムのベストセラー小説を映画化したファンタジック・ラブストーリー『陽だまりの彼女』が10月12日に公開された。
主演は『花より男子 ファイナル』以来、5年ぶりの映画出演作となる松本潤。そして『のだめカンタービレ 最終楽章 (前・後編)』以来、3年ぶりの映画出演作となる上野樹里をヒロインに迎える。中学時代に出会い、恋に落ちた浩介と真緒。その後、2人は離れ離れとなってしまったが、それから10年後、2人は仕事場で偶然の再会を果たす。すっかりすてきな女性へと変貌を遂げていた真緒に出会い、再び恋に落ちてしまう浩介。しかし真緒には誰にも知られてはいけない“不思議な秘密”があった――。
本作のメガホンをとったのは、『ソラニン』『僕等がいた(前・後篇)』などで「恋愛青春映画の名手」と呼ばれる三木孝浩監督。本作のタイトルのどおり、「陽だまり」のような柔らかな光が全体を包み込み、郷愁を誘うようなノスタルジックな世界観の作品を生み出している。そこで今回は、三木監督ならではの音楽、映像、キャスティングへのこだわりについて聞いた。

音楽と映像との融合

――三木監督はPV(プロモーションビデオ)を多数手掛けられてきたこともあり、『ソラニン』のラストシーンのような、音楽と映像との親和性が高い作品づくりが特徴だと思います。本作でも、上野樹里さん演じる真緒がCDショップで、ビーチボーイズの「素敵じゃないか」を聴きながら踊るシーンが印象深かったのですが、音楽と映像の融合へのこだわりはありますか?

それはすごくあります。原作では「素敵じゃないか」の鼻歌を歌うだけですが、この曲をあらためて聞いてみて、2人がこの曲に合わせて過ごしていたら本当に幸せだろうなと思ったのです。真っ先にそんな2人の幸せそうなビジュアルが頭に思い浮かんだので、「素敵じゃないか」が出てくる箇所は、幸せなシーンの象徴として作っています。

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