5年後、日本のメディアコンテンツはこうなる

角川歴彦×川上量生対談(2)

2013年10月10日、株式会社KADOKAWAは新たな選書レーベル「角川EPUB選書」を創刊した。創刊ラインナップの中から、自身初の単著となる『ルールを変える思考法』を上梓する株式会社ドワンゴ代表取締役会長・川上量生氏、『グーグル、アップルに負けない著作権法』を上梓する株式会社KADOKAWA取締役会長・角川歴彦氏のお2人に登場していただき、グーグル、アップル、アマゾンに対抗して、日本のコンテンツ産業が生き残っていくための方法について、思う存分語り合っていただいた。
2回目のテーマは、ネット時代に登場した新しいクリエーターの形と、それをサポートする編集者の役割について、である。

対談第1回: 情報化社会で真の知識人は「コミュ障」の人間 はこちら

 ――川上会長の新刊『ルールを変える思考法』を、角川会長もお読みになったそうですが……。

角川:僕はね、川上くんは語りの天才だなと思っているんです。普通はインタビューや対談、ブログの記事などがそのまま本になるというのは、なかなかないんです。でも、川上くんのインタビューや、ウェブでの対談記事を読むと、ちゃんと起承転結しているんです。これはものすごい才能です。

面白いのは、たとえば発想の根っこがゲームにあるところです。「ゲームというのは、究極的には自分でルールを変えればいいんだよ」と。

川上くんはボードゲーム、正確には「コンピュータを使わない非電源型のシミュレーションゲーム」で思考力を鍛えたと言っている。「ゲームで考えたことはこうなんだ」というのは、僕も将棋をかなり専門的にやったから感覚的にわかるんです。

川上:角川会長は、将棋もされるんですか?

角川:そうです。僕は子供ながらに将棋で自分をギリギリまで追い込んで、本気で棋士になろうかと思った時期もあったけど、父が「俺は棋士にするつもりはなかったんだ」と言って、無理やりやめさせられたんです。中原誠(十六世名人)は僕の同期生ですよ。

川上:じゃあ、ぜひ電王戦(ドワンゴが主催するプロ棋士とコンピュータ将棋の対戦。2013年に行われた第2回将棋電王戦では、コンピュータが3勝1敗1分けで勝利した)にご協力いただければ。

角川:何らかの形でかかわれたらいいね。

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