「超会議の意義は?」夏野剛さんに聞いてみた ニコニコを任天堂や経産省などが支援
正直言って驚いた。
12月6日夜。東京・六本木の「ニコファーレ」。「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」などを手掛けるドワンゴが運営するイベント施設で開かれた発表会に、その人は突如現れた。岩田聡。「ニンテンドーDS」や「Wii」シリーズといった大ヒットゲーム機を生み出した任天堂の社長である。
経済記者を10年以上やっているが、任天堂とは縁がなく、岩田社長は新聞や雑誌、テレビでしか見たことがなかった。こんなところで、初めてナマでお目にかかれるとは思ってもみなかった。
驚きのメインスポンサー
こんなところで、とは失礼だったかもしれないが本音である。この発表会は、ドワンゴが来年4月27~28日に千葉・幕張メッセで開催する大型イベント「ニコニコ超会議2」の詳細について公表するという趣旨だった。「明かせませんけど、スポンサーには多分驚きますよ」と関係者から事前に何となくにおわされていたが、ドワンゴが「ニコニコ超会議2」の特別協賛を取り付けたのが、任天堂だとはまったく予想していなかったのである。
任天堂は、ニコニコ動画で新製品などを紹介する番組「Nintendo Direct」を配信するなど、ニコニコと連携している。「ネットを愛する皆さんの遊び場に微力ながら貢献したい。(ニコニコ超会議2を)任天堂色に染めようとは思っていません」。岩田社長はこうコメントした。任天堂はなぜニコニコ超会議2のメインスポンサーに名乗り出たのか。
岩田氏が話したワケではないので、客観的な分析となるが、もはやニコニコが起こす社会的な影響を無視できなくなったということだろう。