米大統領選も生放送!ニコニコと政治の相性 政党総まくり番組が好評
「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」など、ドワンゴグループが展開する日本最大級の動画サービス「niconico(ニコニコ)」が、政治を切り口にした番組の放送で異彩を放っている。
11月6日夜22時30分。ニコニコは「ニコニコ生放送」を通じて、米国大統領選挙の特別番組を生放送する。終了予定時刻は翌7日の15時。なんと全部で16時間にもわたるロングランだ。現職のオバマ大統領とロムニー候補の接戦が予想される今回の米大統領選の現地開票直後から放送を始め、現地からの中継・インタビュー映像などを挟みながら開票結果の発表までを伝える。
番組は11のプログラムで構成され、両陣営の戦略、日米関係の行方について議論するほか、米国政治の基礎知識なども解説。米国だけでなく世界と日本の姿についても“総まくり”する。関係者によれば、今回の番組は「米国大使館側からのオファーがきっかけ」という。
自民党や共産党の長時間番組も
ニコニコが政治をテーマにした長時間番組を生放送するのは、今回が初めてではない。今年6月28日には「12時間ぶっ続け まるナマ自民党」と銘打ち、その名のとおり自民党の基礎からを12時間ぶっ通しで、総まくりする生番組を放送した。9月には「丸ごと紹介!一気に見せます共産党!」のタイトルで、共産党を取り上げた。このときも共産党本部からの生放送で、共産党が発行する日刊紙「しんぶん赤旗」編集部にも潜入取材した。
番組に対して、ユーザー側がコメントを書き込めるのがニコニコの特徴。「『丸ごと紹介!一気に見せます共産党』の際は、番組開始からほどなくは否定的なコメントが多かったが、共産党の実像を取り上げてくにつれ、ユーザー側からは肯定的なコメントが目立つようになった」とニコニコ関係者は明かす。