大学は職業訓練校ではないと割り切るべきだ

スキルの取得には「課外活動」が重要

明確な目的があってはじめて自分ならではの武器が手に入るのではないでしょうか(写真:Koji_Ishii/iStock)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

こんにちは。安井さんに、質問させていただきます。現在、明治学院大学国際学部に通う大学1年生です。
今年、学校を退学して、他大学の受験勉強をしようと考えています。
ただ、就職についていろいろ調べていると、明学を卒業して米国公認会計士などの資格を取ったり、大学院に行って会計など経営について学んだほうがいいのでは、とも思ってしまいます。
お考えをお聞かせいただければ幸いです。
大学生 Abe

何を学びたいかが明確でないなら転学すべきではない

現在の大学を退学してほかの大学に入学し直すことは、Abeさんに関して言えばまったく意味のない行為ですから、やめるべきです。

なぜならば、現時点において大学に通うことで何を学びたいかが明確でないからです。

この連載の記事一覧はこちら

これが明確であれば、それが学べる学校に通うのがよいのでしょうが、Abeさんの場合はその限りではありません。

頂戴した文章を拝見するに、Abeさんは社会に出た際に通用する何かしらのスキルを手に入れたいという願望があり、そのスキルを学ぶ場として大学を見ているようです。

しかしながら、たとえば会計士資格などはご存じのとおり、超一流大学に通っている学生ですら、試験に備えるため予備校に通っています。つまり、大学に通っていれば身に付くスキルではないのです。

私自身のリアルな経験からもそう断言できますが、大学をそのようなスキルの取得の場として見るのは正直、無理があります。

たとえば多くの社会人にとっての必須スキルである英語と簿記などの基本的な会計知識。これらは大学で身に付く代物ではありません。

次ページ大学というハコだけ変わっても何の意味もない
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブックス・レビュー
  • 就職四季報プラスワン
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
大手から専業まで大混戦<br>中古マンション販売の隘路

新築価格が高止まりし、参入業者が急増する中古マンションの「買い取り再販」。デベロッパー自ら物件を取得し、リノベーションを施して販売する手法だ。価格上昇や売れ残り増加など懸念材料も出現、手放しでは喜べない活況の裏側を描く。