仕事がイケてない人は提案の作法を知らない

「驚き」「安心」「納得」を押さえていますか

究極は安請け合いをなくすこと(写真:maroke/iStock)

日本の労働生産性は先進国の中でも低いと言われますが、その原因は「安売りしすぎている」「業務効率が悪い」など諸説あり、それも相互に関係しているため、現状ではなかなか前途多難だと言えます。

ただ、現状への対症療法をしていくのではなく、スタートまでさかのぼって、仕事の「よい始め方」をすれば、仕事の「結果」もよくなる可能性が高いと言えます。

どんな仕事も「提案」から始まる

過去に私が携わっていたコンサルティング業界では、顧客の事業概要を調査し、その結果を分析して、「こうしたらもっとよくなるのではありませんか」「こうすればその事業計画はうまくいきます」といった「提案」をすることが仕事の始まりでした。その提案を採用してもらうことができて、はじめてコンサルティングの仕事に入るわけです。もちろん、提案が的外れなものであったり無理に背伸びしたものであったりすると、後で苦労することになります。

一方で、仕事を依頼する側にしても、実際に相手にうまく動いてもらうためには、さまざまな細かい「提案」が必要になります。それが適切でないと、手間やコストだけが増えて、あまり効果が出なかったりするからです。

つまり、「提案」は、単に仕事の受注に必要なだけでなく、その後の仕事の質を決める重要なファクターでもあるのです。この意味で、提案とは「仕事の本質」と言っても過言ではありません。そして、この「提案のプロセスの型」を身に付けることは、あらゆる職場において成果を出す可能性を秘めていると言えます。

拙著『どんな会社でも結果を出せる! 最強の「仕事の型」』でも解説していますが、提案プロセスの型として、私が以前に所属していた野村総合研究所において、口頭で伝承されていた「GISOV(ジーアイエスオーブイ)」という提案書作成の型(フレームワーク)を紹介します。

次ページ5つのステップから成る提案の型
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