スマホ用「ライトのかさ」が作られた深い理由

ネパール無電化地帯に明かりを灯す取り組み

ネパールに小型水力発電機を導入するクラウドファンディングプロジェクト発表する茨城製作所社長の菊池伯夫氏(編集部撮影)

3月7日、ジュエリーと水力発電機がコラボしたクラウドファンディングプロジェクトがスタートした。一見異質な組み合わせの一端を担うのは、キャラクタージュエリーなどの、ユニークな取り組みを特徴とするケイ・ウノだ。

本プロジェクトは、ネパールの無電化地帯に小型水力発電機を導入し、明かりを灯そうというもので、茨城製作所社長で物理学博士の菊池伯夫氏が立ち上げた。ケイ・ウノは、支援者に対するリターン商品のひとつとして、同社製作のジュエリーを提供する立場だ。

ここまでで、「なんだ」と気抜けした読者もいるかもしれない。確かに、単にプロジェクトとその協力企業、という関係であれば、そう驚くような話でもない。ただしいくつか、「本プロジェクトならでは」といえる点がある。

東日本大震災での経験をもとに開発

1つには、菊池氏が開発した小型水力発電機「Cappa(カッパ)」「Kingyo(キンギョ)」の高い実用性が挙げられる。

Cappaは57キログラムと比較的軽量なため、女性2人で設置可能だ(編集部撮影)

Cappaは、小川や農業用水路に沈めて、水力でプロペラを回し発電する仕組み。人が歩くより少し速いぐらいの速度で流れていれば発電できる軽水力発電機であることと、57キログラムと比較的軽量で、女性2人で設置可能な「取り扱いやすさ」が特徴だ。これ1台で、スマートフォンなら約40台を同時に充電できるほどの電力を発電する。

ネパールであれば、学校1棟の電灯を賄えるほど。東日本大震災での経験をもとに、茨城大学工学部との共同開発によって完成した装置だという。わずかな水力で最大限の電力を引き出す技術は、F1のディフューザー(空気抵抗を調節するパーツ)などにも採用されているものの応用だ。

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