就活の必修科目「グループワーク」で勝つ方法 定番は「極限状態でどうするか」という設問

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「宇宙で売れる玩具を企画せよ」(早稲田大学・文系)
「このリストの誰を宇宙ステーションに連れていくか?」(法政大学・文系)
「宇宙人に商品を売るときにどのような商品をつくるか?」(近畿大学・文系)
「宇宙に研究所を建てるとしたら、どういうことに気を使わなければいけないか?」(東北大学・理系)
「宇宙人に紹介する新しい地球のお土産を考える」(筑波大学・理系)

​テレビ番組からのお題も多い。アンパンマンはその代表例の1つ。登場キャラクターは個性的なので、採用するキャラについては、さまざまな仮説が考えられる。​​​​​​​​

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「アンパンマンのキャラクターの中で採用するなら誰か」(関西学院大学・文系)というお題があったが、毛色の変わったお題として「アンパンマンを知らない外国の方にアンパンマンについてどのように説明するか」(鳥取大学・文系)というものがある。当たり前のことだが、アンパンは日本独自の菓子パン。さてどう説明するのか?

アンパンマン以上に人気が高いのがドラえもんだ。

「病気を快復させるようなドラえもんの道具を考えてください」(東京理科大学・理系)
「ドラえもんの道具を使うなら、どこでもドアかタケコプターか」(上智大学・文系)
「ドラえもんのひみつ道具のうち、最初に実用化されるのはどの道具がよいか」(玉川大学・文系)
「ドラえもんの道具をのび太君に使うならどれですか」(産業能率大学・文系)

​おとぎ話の中では「桃太郎」が多い。主従関係があり、チームで動くことから、題材にしやすいのだろう。クマと相撲を取るだけの金太郎では、お題にならないのかもしれない。

「桃太郎の中でクビにするなら誰」(上智大学・文系)
「桃太郎の連れていく3匹の動物でM最高の布陣を考えて下さい」(東京理科大学・文系)
「鬼ヶ島から持ち帰るなら何を選ぶ(いくつかの選択肢から1つだけ選ぶ)」(埼玉学園大学・文系)

SPI対策で改めて一般常識を洗い直す

2018年就活で、先輩が遭遇したグループワークのお題を紹介してきたが、これはごく一部だ。

「20年後の社会は?」(九州工業大学・理系)のように未来をお題とする企業は多く、また、間近に迫った東京オリンピック開催年をテーマにする企業は多い。

AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といったテクノロジーの進化にどう対応するかというお題も目立つ。高齢化や医療、介護もある。新聞を読んでいれば、こういうお題への対応は容易だと思うが、自分で新聞を購読する学生はきわめて少ない。キャリアセンターでも新聞は読めるはずだが、そんな学生の姿もあまり見ない。

お題が多岐にわたることから、万全のグループワーク対策をするのは難しいだろう。だが、傾向から見ると一般常識を絡めた問いも多く、SPI対策で学んだ社会常識は役立つ。面接が始まる前にもう1度自分の知識を洗い直し、足りない部分を補ってから面接に臨んでも損はない。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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