そもそもパナソニックが美容家電の領域に進出したのは、戦前の1937年と古い。自然乾燥が当たり前だった時代に、「ホームドライヤー」として日本で初めてヘアドライヤーを発売したのが当時の松下電器産業だった。以来モデルチェンジを重ね、長年シェアトップに君臨してきた。ただ、必需品と化していたドライヤーの市場成長には限界がある。「トップシェアメーカーとして、自ら単価を上げていく努力が必要だと考えた」(久保課長)。
狙いを定めたのが、傷んだ髪を美しくするという美容の切り口だった。パナソニックは旧松下電工の美容機器部門を母体に、髪の傷みをケアする研究開発の強化に動いた。
2001年にマイナスイオンの発生装置が搭載されたドライヤーを、2005年には微粒子イオン「ナノイー」がキューティクル(毛髪の表皮)の密着性を高めるナノケアシリーズを発売した。モデルチェンジごとに、紫外線によりダメージを受けた髪や肌のケア、毛先のまとまりに最適な風量に調節するモードの搭載など、機能面の改良も続けてきた。
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