実は私も自分の欠点で、ものすごく悩んだ時期がありました。大学生の頃、学園祭でミスコンを企画して、実行委員会を立ち上げました。私は自分から実行委員長になり、京都大学初のミスコン開催に向けて、動き始めました。
ところが、私にリーダーシップがないばかりに、メンバーの意見をうまくまとめることができませんでした。いろいろ試してみたものの、結果として実行委員会は解散することになってしまったのです。もちろんミスコンも、そのまま企画倒れになってしまいました。
すごくワクワクして、張り切って始めたことだっただけに、委員会が消滅してしまったという現実を前にして、すごく悩みました。
でも、社長となった今も変わらず、私にはリーダーシップが足りないままです。でも、「すぐにリーダーシップを身に付けなきゃ!」と焦ってはいません。なぜ、そう思えるのかといえば、「チームメンバー」がいるからです。
チームで「完全体」を作る
何かを始めたら、自分に足りないものが見えてくる。そのとき、その欠点を直そうと努力するよりも、自分の苦手なことが得意なチームメンバーを探すことをお勧めします。
人はそれぞれ、違う「強み」を持っています。ある人はアイデアを出すのが得意で、ある人はそのアイデアを形にするのが得意で、ある人はそれを毎日のルーティーンにしてこなしていくのが得意。それならば、自分の苦手な分野が得意な人を仲間にしてしまえばいい。人の助けを借りてしまえばいいのです。
悩んで、悩んで、自分の欠点を直すよりも、周りに頼ってしまったほうが、断然早く、うまくいきます。
チームは「ゴレンジャー」??
人の助けを借りることは、チームを「ゴレンジャーにする」、と考えればいいと思います。レッドはリーダーシップがあり、ブルーは論理的思考力があり……と、メンバーにはそれぞれ、チームに生かせる能力があります。この5人の持っている能力が組み合わされることで、ひとつのチームの力がすごく大きくなるのです。
そして、もうひとつ言えることは、ゴレンジャーはおそらく誰も「俺にはあいつのような能力がない」などと悩んではいません。それで悩むよりも、苦手なことは人に任せて自分の得意な能力を伸ばすことこそが、チームの力となることを知っているからです。
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