「なぜスタートアップを始めたんですか?」
「不安はなかったのですか?」
よく、この質問を受けます。
もちろん、不安はありました。せっかくやりたいことがあっても、一歩踏み出せない。そんな気持ちのある人に、私がスタートアップを始めたきっかけをお話します。
「成功者のインタビュー」に隠れているワナ
「仲さんって、挫折とか失敗とか知らないでしょ?」私のプロフィールを見た人に、こう言われることがあります。確かに、インタビューなどを読めば、そう思えるかもしれません。
でも、実はこれには大きなワナが潜んでいます。インタビュー記事というものは、たくさんの失敗の中でもがいてきた私の人生から、うまくいったところだけをピックアップして、誰にでもわかりやすいストーリーに仕立て直してあるから、「挫折とか失敗とか知らない」、そう見えるだけのことだからです。
英語ペラペラで京都大学卒、ゴールドマン・サックス証券、フェイスブック社を経て起業……といえば、聞こえはいいかもしれません。
しかし、本当のところは、(留学して1年間は遊んでしまい、最後の最後、死ぬ気で勉強して英語を身に付けたから)英語ができて、
(学生で起業したけれど、実はすべて失敗。京大初のミスコンをやろうと駆け回ったけれどうまくいかず、3日間も寝込んだりしながら)京都大学を卒業し、
(マンガ家になるという夢をあきらめきれず)ゴールドマン・サックス証券を退職し、
(前も書きましたが、北海道にこもってマンガ家を目指して挫折して)フェイスブック ジャパンに入社し、
(思いついたサービスから、たくさんの方向転換を繰り返しながら)起業をして、
(今も試行錯誤をしながら)ウォンテッドリーをやっている。
のが実情です。
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