準備ゼロから東京マラソンを完走する方法 完走する人は、”マラソン算数”を知っている

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まず「完走」するにはどうしたらいいか?(写真は前回の東京マラソン)

来年2月23日(日)に開催される「東京マラソン2014」の抽選結果が、9月26日より応募者にメールで通知された。マラソンの部は申込人数が30万2442人で、抽選倍率は約10.3倍。当然のことながら、筆者の周りでは、「やっぱりダメだった」という落胆の声が大多数だった。

反対に、10人にひとりの割合の幸運を手にした人もいる。その中には、どうせ当たらないだろうと、気軽な気持ちで申し込みを済ませた人も少なくないはず。今頃、「ヤバイ、どうしよう!?」と慌てふためいている方のためにも、今回の記事では、準備ゼロから東京マラソンを「完走」するための戦略を考えたいと思う。今回、当選しなかった多くのランナー、ランナー予備軍の皆さんにも、きっと参考になるはずだ。

前回の東京マラソンは3万5954人(マラソンの部)が出走し、3万4678人が完走。96.5%という高い完走率を記録している。その最大の理由は、東京マラソンの制限時間は「7時間」と、国内のメジャーレースでは最も“緩い”ことにある。

しかし、東京マラソンは3万人以上のランナーが集結するためスタート付近は大混乱となる。スタートラインから最後尾までが約900mの長さになり、後方のランナーがスタートラインを超えるのには、20分以上かかることを頭に入れておかないといけない。また、レース中に1度はトイレに行くと想定すると、東京マラソンの実質の制限時間は「6時間30分」くらいになる。

前回の東京マラソン完走者は、4時間台が最も多くて32.4%。その次が5時間台で28.8%と、4~5時間台がボリュームゾーン。6時間台も15.2%いて、前回は5255人がこのゆったりめのタイムで完走している。

前回の完走率が96.5%とはいえ、準備ゼロから、42.195km先のゴールを目指すには、あまりにも遠すぎる。そこで、42.195kmを“分解”して、「完走」への道筋を見つけたい。

ハーフを完走できれば、フルもいける?

42.195kmという距離を“1本道”で考えると、やはり長すぎる。しかし、分割してみると、精神的にラクになる。

東京マラソンを「完走」するために大事なのは、まずは中間点。ハーフマラソンを意識したトレーニングをするといい。なぜかというと、ハーフを完走できるだけの走力がつけば、東京マラソンを「完走」できる確率がグッと高くなるからだ。

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