「ジャンプ観戦」が俄然、面白くなる基本7知識 「K点」「テレマーク」、正しく知っていますか
まずは、スキージャンプの「スピード」と「時間」について、紹介しましょう。
ジャンプは「台風を全身で受け止める」ような感覚
スキージャンプは、斜度35度ほどのアプローチ(助走路)から時速90キロ以上のスピードで踏み切り、空へと飛び出していきます。トップ選手クラスになると、空中を最大でおよそ5秒間滑空し、美しい着地を目指します。
ディズニーシーにあるアトラクション「タワー・オブ・テラー」の1回の落下時間は3秒弱だったと思いますので、5秒間も落ち続けるのは意外と長いですよね。
しかも、この間の最高時速は約120キロ。とてつもない圧力や、四方八方から吹き付ける風に耐えながら姿勢を保つ難しさは、スキージャンプ経験者に話を聞くと、台風時の暴風を全身で受け止めるような感覚だそうです。
スキージャンプには「ノーマルヒル」「ラージヒル」「団体」の3競技があります。平昌オリンピックでは、ノーマルヒルのヒルサイズは108m、ラージヒルのヒルサイズは140mです。
男子は、「ノーマルヒル」「ラージヒル」両方飛びますが、女子は身体的な負担の大きさを考慮し、「ノーマルヒル」のみです。
ちなみに、高梨沙羅選手をはじめとする、多くの選手の活躍ですっかりおなじみになっている女子スキージャンプですが、オリンピック種目に正式採用されたのは、実は前回2014年のロシア・ソチオリンピックからなんです。
スキージャンプは単純に「飛距離」だけでなく、飛行や着地の姿勢の美しさなどの「飛型」も採点されます。
5人の審判員たちが、それぞれ20点満点から減点方式で点数を出し、最高得点と最低得点を除いた、3人の得点を合計した「飛型点」と「飛距離点」を合算して順位に反映します。選手は2回ずつ試技を行い、その合計点で最終的な順位が決まります。
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