「ジャンプ観戦」が俄然、面白くなる基本7知識 「K点」「テレマーク」、正しく知っていますか

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また、スキージャンプは風の影響や、助走を始める位置によっても得点が左右される繊細な競技。スタンバイからジャンプまでは、次の2つが大きなポイントです!

ジャンプの勝敗を分ける2つのポイント

【6】「風」は敵にも味方にもなる

平昌のジャンプ台は標高約800mの山の頂上にあり、近くには風力発電の風車が設置されているほど、風の強い場所です。

一説によると2月のこの時期は特に風が強く、競技中断や中止の目安となる秒速3~5m以上の強風が吹き抜けることも。

複数の日本企業が合同で設置にかかわった防風ネットが、風速計と連動して自動昇降しながら風を抑えるそうですが、飛行に有利な向かい風、「神風」を味方につけることができるか、という「運」も大切なポイントになりそうです。

【7】信号が青になったら「10秒以内に」スタート

前の選手が飛び終わると信号が黄色になり、そのタイミングでスターティング・ゲートのバーに腰を掛け、シュプール(スキー板がぴったりはまるように掘られた雪の溝)に脚を置きます。

葛西紀明選手の著書『40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』は、発売2カ月で12万部のベストセラーになっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

風などでスタート時間が若干変わりますが、その後、信号が青になったら「10秒以内」にスタートしなければいけません

この10秒で緊張をコントールし、心を整え、成功のイメージを描き、風を読み、そしてスタートを切る……私なら、ここでもう頭がパンクしそうです。

私もアナウンサーの仕事では、生放送前にニュース原稿が差し変わったり時間が短縮になるなど、即座に対応が求められる場面で焦ってしまい、気持ちばかりが先行してしまった苦い経験は、思い出したくないほどあります……。

「たったの数秒」で、日々の努力の順位が決まるスキージャンプ。その数秒の、美しくもダイナミックな飛行の「スピード」「風圧」を想像しながら、葛西紀明選手をはじめとする日本勢の活躍を一緒に応援しましょう!

出水 麻衣 アナウンサー

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でみず まい / Mai Demizu

東京都出身。上智大学外国語学部英語学科卒。2006年よりTBSアナウンサーとして「News23」や「王様のブランチ」などに出演。2008年北京、2012年ロンドン、2014年ソチ冬季オリンピック、その他、世界陸上やWBCを現地取材。現在は、TBS系列「世界ふしぎ発見!」「時事放談」、BS-TBS 「週刊報道LIFE」「外国人記者は見た!」、TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」などを担当。

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