フィギュア羽生選手、4回転は何がスゴいのか 平昌五輪まで残りわずか、男子の展望は?
羽生選手に期待がかかる、66年ぶりの快挙とは
日本では老若男女を問わず、フィギュアスケート人気がかつてない高まりを見せています。そして、2018年2月にはフィギュアスケートにとって4年に1度の大舞台を迎えます。韓国・平昌(ピョンチャン)で開催されるオリンピックです。2017年秋から2018年3月までが、いわゆる「平昌五輪シーズン」です。
平昌五輪では、実に66年ぶりとなる快挙に注目が集まる日本人スケーターがいます。男子シングルの羽生結弦選手(ANA所属)です。前回の2014年ソチ五輪(ロシア)で史上2番目の若さで金メダルを獲得。平昌五輪で2大会連続優勝をすれば、フィギュア男子選手としては、1948年と1952年の五輪で金メダルを獲得したディック・バトン氏(米国)以来の連覇となるのです。
2017年3~4月にフィンランドのヘルシンキで行われた、五輪プレシーズンの世界選手権で3大会ぶり2度目の優勝を果たし、「世界王者」として五輪シーズンを迎えます。実はこの優勝は、羽生選手にはとても縁起がいい結果だったのです。
というのも、バトン氏も五輪前年の世界選手権を制し、世界王者として五輪で連覇を果たしました。さらに、羽生選手は2016/2017年シーズンで、史上初めて4回転ループという大技のジャンプを成功させましたが、かつて3回転ループを初めて跳んだ選手がバトン氏なのです。
その昔、2回転ループを初めて成功させた選手も五輪で金メダルに輝いています。つまり、ループの初めての種類を成功させた選手が五輪金メダルを獲得しているのです。羽生選手本人も、縁起がいい2つの事柄を知っているようです。