中の人が解説、就活「SPI」の評価基準と対応策

にわか対策は効果薄、ありのままの姿を回答

適性検査の準備というと、テスト対策のように国語や計算の練習を重ねることと思われがちですが、その訓練によって得られる効果は実は限定的です。もちろん基本的な知識の習得やおさらいは大事です。ただ、さらに能力検査の点数を上げたいと思っているなら、日々の大学での勉強や生活の中で磨くことを心がけることをお勧めします。

能力検査では、ビジネスの世界の中で活躍していくための土台となる力を測定しています。それはすなわち、複雑な状況の中で課題を見つけ出し、その解決策についてさまざまなアイディアを検討して自分の考えをまとめ、相手に伝えて説得し、物事を動かしていくという力です。この力は付け焼き刃では得られません。自分の中に定着させる機会は、むしろ大学での勉強や、普段の活動の中など、日常の中にあると言えるでしょう。ぜひ実践の中で「土台の力」に磨きをかけていってほしいと思います。

当然、テストの形式に慣れておくと、本来の力を発揮しやすくなる側面は確かにあります。適性検査の問題は学校のテスト問題とは異なりますし、Webで回答するので慣れが必要です。実際、初めて受けたときよりも2回目以降の方が能力検査の得点が上がることはあります。

付け焼刃では能力検査の点数は上がらない

さらに、忘れてしまっていた数的処理の考え方や話の要旨を捉える力を取り戻しておくなど、「サビ落とし」することで、本来持っている力を不足なく発揮することができるでしょう。肝心の本番を、そのサビ落としにしてしまうのはもったいない。リクナビでも無料のSPI模擬受検が可能になっています。ぜひ活用して欲しいと思います(「SPI公式ガイド」)。

我々が大事にしてきた考え方として、「個をあるがままに生かす」というものがあります。採用適性検査の先駆けであるSPIが生まれた1974年当時の採用選考は、「学歴主義」「男女差別」「身元調査」が主流でした。そうではなく、なんとかして一人ひとりの特性や良さを知り、個性を生かした就職がでないかと考えて生まれたのがSPIです。

多くの企業が一人ひとりの個性を尊重し、その人の良さや強みを存分に発揮してもらうことが、企業の成長にもつながると考えています。皆さんもぜひ、自分の特長をあるがままに表現し、個性を最大限に生かせる会社に出会う方法として適性検査に臨んでいただきたいと思います。

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