このタイプの人は、「英語ができないと取り残される」とあおるメディアや、「同期が英語を学んでいるから」という周囲の人からの影響で、目標を立てていることが少なくない。そうしたことに影響されないためには、目標を立てる時、「それは本当に達成したいことなのか」と自問しよう。
「今年こそは」と意気込む人に限ってやりがちなのがこれ。「毎日、英語のリスニングをして、毎週1冊ビジネス書を読み、ダイエットのためにジムにも通う……」というように、一度にいくつもの行動を始めようとする。
しかし、二兎を追えば一兎をも得ず。これまで努力が続かなかった人が、一気にいくつもやろうとしても、続くはずがない。「いくつもやりたいのはわかりますが、習慣化したい行動は、1つに絞りましょう。1つの行動が習慣化してから、行動を増やした方が、長い目で見たら、さまざまなことが習慣づけられます」(大平氏)。
まず「10秒アクション」で習慣化
「本気で達成したい」と思う目標を設定するためには、達成した時の喜びがイメージしやすい目標を立てることも重要だ。たとえば、「英語をマスターしたい」なら、「ブロードウェイのミュージカルを楽しむ」「英語の問い合わせメールに対応できる」というように、より具体的な目標を立てるといい。さらに、写真やイラストなど、ビジュアルにすると、よりイメージしやすくなるという。「努力しなくても達成できそうな『無難な目標』よりも、『挑戦しがいのある目標』のほうが、モチベーションが上がりやすくなります」(大平氏)。
これまで英語の勉強をまったくしてこなかった人が、「英語の音声教材を毎日1時間聞く」などとすると、行動のハードルが高すぎて、続かない。最初は「毎日5分だけ聞く」というように、簡単なレベルから始めることが重要だ。
さらに大平氏は「10秒アクション」から始めることをすすめる。「習慣にしたい行動を分解し、最初の10秒ですることを習慣にするのです」。たとえば、英語の音声教材なら「通勤中、電車に乗ったら必ずイヤホンをつける」、朝のランニングなら「朝、起きたら、ジャージに着替える」といったことだ。「それがトリガーになって、習慣にしたい行動につながっていく。10秒だけなので、ハードルもぐっと低くなります」と、アドバイスする。
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