仕事のやり直しが多い人は「トヨタ式」に学べ

始める前の準備に時間と手間をかけよう

後からやり直さなくてもいいようにするには?(写真:UYORI / PIXTA)

やり直しは顧客のせいではなく自分たちのせいだった

家は一生のうちで最も高い買い物。できるなら心の底から納得のいくように、それも可能なかぎり安く手に入れたいというのが、多くの人の思いでしょう。「こんな家に住みたい」「自分の部屋はこんなふうにしたい」というたくさんの希望も持っています。

某ハウスメーカーA社の営業マンはかつて顧客からこうした希望をしっかりと聞いたうえで設計に反映し、そして建設に取りかかっていました。ところが、いざ設計図が出来上がってみると、「こうじゃないんだよなあ」「なんかイメージと違うなあ」というやり直しの声が上がり、何度も設計をやり直したうえでようやく着工にこぎ着けることがしばしばでした。

こうしたやり直しのムダの改善がA社の課題でした。やり直しが多いとどうしても時間がかかりますし、その分、コストもかかります。それでも顧客の納得が得られればいいのですが、最後は「時間」を理由に押し切ることもあります。いざ工事に入ってから、時には完成してから「なんか違うんだよなあ」という不満を顧客が口にすることがあるほどでした。

これでは「家を買う」という顧客の満足度は契約時点をピークに下がっていくことになってしまいます。せっかくの顧客の「喜び」が半減するのです。

拙著『トヨタだけが知っている早く帰れる働き方』でも詳しく解説していますが、トヨタ式の「『なぜ』を5回繰り返す」ことでA社がその原因を調べたところ、いくつかの理由がはっきりしました。

次ページやり直しが起きる理由は
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 高城幸司の会社の歩き方
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • ゴルフとおカネの切っても切れない関係
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
改正対応待ったなし!<br>働き方と仕事の法律

同一労働同一賃金の本格化、中小企業でのパワハラ防止対策の義務化など、今年は重要な改正法の施行が目白押し。2022年に施行される法律の要点に加え、昨年の4月に施行された改正民法も総点検。改正ラッシュへの備えを万全にするための法律虎の巻です。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT