なぜトヨタ式片づけは大きな効果があるのか 心理的負荷を軽くしてあげるのがコツ
片づけとは、見た目をキレイにすることではない
「やっぱり片づけは大事、今度こそ完璧にやるぞ!」――モチベーション高く片づけに着手した人が、最初に陥りがちな罠があります。それは、片づけと収納術との混同です。
書店ではインテリアや収納術の本が多くありますし、世の中には限られた空間にキレイに収納する術があふれています。そこでは、今あるものをすっきり整える整列や、多くのものを限られたスペースに収納するメソッドが多数紹介されています。しかし職場で片づけをする際のゴールは、仕事がよりやりやすく、生産性があがるなどプラスになるようにすること。たしかに 整列や収納術で、見た目はキレイ になり気持ちはスッキリします。しかし、それだけのために職場を必死で片づけても、あまり意味はありません。
ただ整理しても意味がないのは、不要なものが残ったままの状態だからです。不要なものが残っていることで、パワーを注ぐ必要がないものに対しても時間を取られてしまいます。さらには保管場所も拡大し、探すムダ・スペースのムダが生まれます。
職場における片づけのゴールは、「必要なものを」「必要な時に」「必要なだけ」取り出せる状態にすること。やみくもに片づけても、成果にはつながりません。
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