なぜトヨタ式片づけは大きな効果があるのか

心理的負荷を軽くしてあげるのがコツ

職場の片づけで重要なポイントは?(写真:KorArkaR / PIXTA)
もうすぐ年末。家庭だけでなく、職場でも「 本格的に片づけをしないと」と感じる方も多い頃でしょう。
山となった書類や、積まれた段ボール、不用品だらけの机の引き出しなど、目をそむけたくなるような場所がいくつも思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、いざ片づけをしようにも、ものを強引に一カ所に押し込んだり、ホコリを被っている場所を水拭きするなど場当たり的な片づけでやめてしまい、たいして片付かないという場合も多いのではないでしょうか。
隅々まで片づけが根付いているトヨタで40年の経験をもつトレーナーたちは、職場の片づけのエキスパートでもあります。今回は彼らのやり方を紹介した『まんがでわかるトヨタの片づけ』から、片づけに取り組む際に陥りがちな罠や重要ポイントをお伝えします。

 

片づけとは、見た目をキレイにすることではない

「やっぱり片づけは大事、今度こそ完璧にやるぞ!」――モチベーション高く片づけに着手した人が、最初に陥りがちな罠があります。それは、片づけと収納術との混同です。

書店ではインテリアや収納術の本が多くありますし、世の中には限られた空間にキレイに収納する術があふれています。そこでは、今あるものをすっきり整える整列や、多くのものを限られたスペースに収納するメソッドが多数紹介されています。しかし職場で片づけをする際のゴールは、仕事がよりやりやすく、生産性があがるなどプラスになるようにすること。たしかに 整列や収納術で、見た目はキレイ になり気持ちはスッキリします。しかし、それだけのために職場を必死で片づけても、あまり意味はありません。

ただ整理しても意味がないのは、不要なものが残ったままの状態だからです。不要なものが残っていることで、パワーを注ぐ必要がないものに対しても時間を取られてしまいます。さらには保管場所も拡大し、探すムダ・スペースのムダが生まれます。

職場における片づけのゴールは、「必要なものを」「必要な時に」「必要なだけ」取り出せる状態にすること。やみくもに片づけても、成果にはつながりません。

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